2007年6月29日

雌性

女の知能をその健康美と同様に重視して配偶を選択するが良い。後々、子孫の出来栄えがそれに応じて千差をもたらすのだから。

建築論

都市における漸進的外部化と庭の創造と。

2007年6月28日

科学論

我々は形而下学たる科学認識を一途に狂信することはできない。理性が産み出した思考形態の一種としてのみ科学は学ばれて構わない。

脱国語論

文化間の浸蝕作用は防ぐものではない。世界史が存在するのは民族化学反応の為。すべて一語族の命運は文化律の変遷に依拠している。民族連合、においてすら。且つそれは土着的ならざるを得ない。言語は風土の慣習。全ての言語は方言だ。世界標準語が確定される日は来ないし、もし来たとすれば集団的獲得形質差異としてのうからが消滅した日に違いない。
 我々の普遍的正義への漸近が国家史にあることは疑うべくもない。しかし国家は解体される為にさえ存在して来た、民族より国家を重視するのは道徳の為であり正義の為ではない。
 国土と民族の一対一対応観が文明の不均衡に展開するとき集積の利益に由る。語族を国体から解放しなければならない。国益間調整すなわち国際分業の世襲を防ぐには民族を単一言語つまり国語から解放しなければならない。

理性の言語学

思想の為には言葉がなければならないが、又正義の為にも思想をえる。よって、人間の最善も言葉に依頼する。もし言葉に翻訳が必要な時代に暮らす他なければ人間の善、裁判としてのは理性主義以外によっては二度と養生されなかったしこれからもそう。理性主義判断の為には特別の訓練が必要であり、それは決して実践的民間で為し能う種類の習慣ではない。何故なら民間では常に功利主義から自由ではありえないからだ。全ての理性は不確定なものだとして、我々は理性主義に因ってしかその合理化を図りえない。善の前に感情を持ち出す者が居れば閻魔の裁きが人間性なる悪徳を考慮すると考える愚か者已だろう。
 ところで異民族の間に複数の共通語が通用する場面にあっては人間の道徳は相互交通の不可思議を以て中和されるかもしれない、尤も雄弁や知性や場面にも依存しているが、仮に。その際に正義とは言語に依存しないこと、謂わば文化というものを単に方便の手立てづけてしまうことにあるだろう。我々は国際人間において母語を失くす筈。そしてその多声観を通じてしか正義の言葉を語り得まい。もしある語の優位が政経覇権から来る不条理の自然だと感じればこう考えると良い。我々は外国語を習う機会を通じて国際均衡に至る人道を辿る。尚更、多言語の操り手は正義に近づく。それは充分ではないが必要ともなる。なぜなら単一言語の枠内では人道は一本しか見えないからだ。

正義論

道徳とは主として血縁からの距離に従って徐々に減退しながら生存利潤を増進させる様な忠言の方便度に基づく。我々は倫理と道徳ないしはethicsとmoralという用語の間に、まだ私徳と公徳に値する批判体系内確定性を与えられずにいる以上、通例に倣って文脈に頼む。
 世界宗教の創始者は何れもみな普遍的正義を主張しながら道徳の基盤を築こうとした。そして彼らの文化律はどれも道徳論者から自由ではない。いいかえれば彼らは否応なく実用的だった。
 もし現代人間が世界宗教を総合しようと欲すればその教義のうち、文化律を駆除しなければならない。かつて聖者は亜縁な民族にとって必ずしも最適な倫理体系を樹立なし得た訳では無論なかった。それは古代正義に固有の限界でもあった。我々は道徳神学を超えて普遍宗教を哲学しなければならない時世にある。その為に必然なのは、文化の多声観を見据えた道徳の脱構築。
 我々が倫理観を語るには言葉を知らなければならず、行動とは思想の表現に過ぎないから普遍言語の創作は不可能である限り、又人間の周縁は無い以上全ての言語には必然がある。語られるべき善とは道徳より正義か。乃ち、独我的道徳論を意味する実用主義の破格によってしか理性の最善は観想されない。

脱自由中心さ

自由主義として我々がかつて道具的信仰の役割を与えていた社会構築対象概念とは、労働力を搾り取る為アダム・スミスにより考案された配分返報制に過ぎなかった。我々は最早それを狂信しうる程に無学ではない。散種された思想の粒は土壌に依って繚乱する。もし国情が怠惰なら自由主義是政は不可能。
 自由の桃源郷は有り得ない。それは国際可能態に過ぎないから。更に、技術革新は国情の基礎を移項させる。産業形相に最適化した国家のみが繁栄の順番をえる。我々は上下慈善すなわち、国連調整と民間寄付、並びに文化多元主義的企業進出によって国際福祉を実行していく事ができるにも関わらず、尚且つ、それらの中庸善行が又、国家文明なる共時象徴の興隆に因る世界史の最高段階の目的に適う様に工夫しなければならない。そして国際福祉と国家文明とは普遍的正義に基づく均衡の絶えざる再構築によってのみ達成しえる。

理性と本能の違い

地上の生命体は利己心をもつ。その悪徳の限りなさを悟るなら、形而上神格以外を信念してはならない。動物の特性とは悉く醜態と呼ばれる。慈善その極度の殉死ですら生存本能のdynamisとしてしか定義されないだろう。
 何れ君の行動制約を文明流への適応に結びつける徳なるものとは本能の破格を旨とした文化的工夫だろう。為らば生命体なるものに究極の慈悲はないし、それに類いしたagapeを感けさせる諸々は飽く迄知能の成熟に従って醸成される醍醐の欠片というに過ぎない。

才能

才能とは諦めないことだ。

2007年6月27日

短期的外交戦略

従軍慰安婦決議案、アメリカ下院外交委員会により採択。
 これは明白な外政干渉の法案であり、日本の問題を米国内問題と取り違えた錯誤だと言うべし。
 内情を言えば対アジア外交において日本へ融和策を取らせる為、かつ属国牽制の為と言うべきなり(アメリカ大陸先住民族への謝罪法案は未決にて)。
 この際、米日親善の良策は「無視」にあり、と新聞伝う。我おもわくば日本はアジアとアメリカに挟まれた第三者と言うべきのみ。我々の民情はすなわち日本のものにして大陸にあらず。なれば不当極まりない外政干渉に対する方便的智謀も又、日本のものと云うべし。
 日本人の執るべきアメリカ独善世論への対策。日本を無きものと見なして外交すべし。原理基軸を持つな、国際関係の和に没我献身せよ。

孝行

子供を自分の老後の世話の道具にする者はどうか。

2007年6月26日

アカデミー

大学とは秀才以下を育む装置であって、天才には害があって益はない。

2007年6月23日

進歩

我々が万能人と見なす様な活躍も、未来人にとってはそうではなくなるだろう。ダ・ヴィンチの研究が凡そ現代の中学生程度の学識であったことを思えば。

2007年6月22日

探求

金が余れば怠惰になり、地位を得れば閑暇を失う。

美術論

美術とは同時代の主要建材への最適化された装飾様式でしかありえない。時代様式は美術の目的である。

2007年6月21日

国際善行論

上下両方からの慈善活動は国富の偏りを正す現実的方策。

 上から、国連経済の部門による調整。
 下から、草分け的な寄付volunteer活動。ODAもここに入る。

 自由主義思想一方に固執すれば配分が偏り、自然の平衡を取り戻そうとする暴威は避けられない。我々は調整の正義に共感するところを持たなくては公平たり得ない。

スケープゴート

悪魔の城から抜け出した
暫くして振り返るとそんな期間はまるで嘘の様
じりじりと照りつける太陽の為に
再びカフカが帰る
小さな家出
巻き戻すクリック
リプレイへリバック
風景のどこかで
なびく吹き流しの旗
旅先の店に在るくずきりの透明な
因みに非ず波打ち際の風かも
リトライのリレー
夜のとばりが降りる頃秘密は明ける
馴染み深い世界はもうすぐそこかも
添乗員と飛行
組み換えられた時代の隙き間で
走れ
繰り返し押し寄せる浪の
今では遠い夜空の星よ
グルベルモッローラを聴け
天国流行したいから
はっくしよんよん

2007年6月20日

黙想

黙想してみた
何でだろう
欲深さを消していけば必ず
光が射す
お庭に移ろう一輪の月見草
波打ち際をさすらう花火みたいに
しなびた趣き方をしてる
エアコンの室外機しかわずかに音はない
しんとした夜半過ぎの
蒸し暑い初夏の間隔
お坊さんがするするとやって来ると
座布団にすわってお経を読みはじめる
とてもわくわくする感覚
この瞬間に何かしら美しい法典が語られるのか
線香のかおり
それは場を変える
おまじないのために
うす煙りが辺りを包み
座禅を組んだ人々は目を瞑る
仄かに揺れた
魔法の様な
立法の前列
それすら流れの中へ

お祭りスパイ

♪[この世の派閥わ数知れず
とかく世怙ありゃ佳かれども
間違えばかしはいかんともせず
ちんたらすれば自爆やも]
霊感――ナイフ
「一緒にいるだけでしあわせだもん」
だろうね
「だろうね、って何よ。ふざけるな」
ガシャガシャ――シャッター商店街
ナミナミと注いだ盃を傾けると――あーっとこぼしたあ
妙な人だ
つぶやいたつぶやいた
つぶやいたつぶやいたつぶやいた
マルボロつぶやいた
ぷーっと
おじき草本棚に咲いた玉鬘
寧々と七夕に出掛ける子供会一団
霊感――sparkring!
レミレロレミレドレミレラ
「いい加減にして!」
やれやれ……ヒステリックなグラマーなんて勘弁さ
「どういうつもり?」
痩せすぎても困る、ってことさ。女は
「ちょっと、いい加減にして! 気に触るわ」
伽藍ガラン
パーンパーンパパーンパーンパパパパパンパーンチャラララララ
♪[ファンファーレ]
ガチャポン

地球の輪切り

チーズケーキを食べた
小さな穴が空いていて
そこには住んでいる家族がいた
家族の会話
「なんていう事だ」
「不可思議きわまりない事だ」
「世の中はよほど狂ってしまった」
「これもみんな異常気象のせいだ異常気象庁のせいだ」
フォークを刺して
二つに割ると
文明のしるしが出た
腐った食べ物なのに
ワインに合うらしい
納豆が御飯に合うくらい合う不思議な食べ物だ
チーズというのは
マルチーズというのは
ひとたび時代が代わると
いきなり常識が変換するらしい
まじめに働く一群が
ぺこぺこお辞儀する姿を映画で観て笑うヤンキー
恋人の対話
「あーっはは」
「なんてミラクルなんてあめーらぶる」
「らぶらぶ」
「メルトダウンだ」
なんていう事はないゆうべ
時の調べ少しずつ
街に暮れる行灯
南から吹く渚の夕凪が
犬の尻尾を揺らしてふさふさ
ニュータウンの夕辺
過ぎてしまうとわからないで築く
わずかな幸せの姿が悲しい
束の間の楽しさが窓辺から漏れ出している
笑い声
ねこがにゃんと鳴いた
ひっそりとした世界観のどこかで
命の手綱が渡されて行くのか
大都会
真夏の様に揺らぐ景色
競走する人間の動き
水が撥ねる