福島の心

福島の教えを胸にさき創る　われら人とはなにか語りつ　こころを継ぎて 未来の光となりてゆく

紅白

ある冬の日　窓ガラスから射しているほのかに温かい朝日に近づくと　隣の家の庭に輝く白い花が見えた　それで庭に出たら　自分の家の庭には一面に紅（あか）い梅が咲いていた

冬の梅

ある冬の日に　余りに昼の光が明るく綺麗だったので庭に出てみたら　白い梅が幾つももう咲いていた

七草粥（ななくさがゆ）と冬の香り

冬の街の香りに枯れた葉っぱ同士と井戸の盥（たらい）の擦（す）れる音

今朝世界一美味（おい）しい七草粥を食べた　というか七草粥自体が世界一美味（うま）い　冬の街の香りの中で食べた

混ぜご飯のおにぎりを手に入れた

朝起きて食卓におにぎり一つ落ちていた　磯原まんじゅうと間違えた

夏の残り香（が）

11月に蚊取り線香をつけたら　夏の残り香がする

晩夏の演奏会

秋の香りに包まれて寝る　虫たちの演奏会のつづく　９月の終わりの夜

なゐの前の夜（よ）

こさめふるなゐくるまえの静けさに虫たち鳴きて夏の夜（よ）歌う

草踊り

夏の庭　蝉たちの演奏会に　草が踊りだす　エアコンの風を受けて喜び踊って

歴史

朝早くひぐらし鳴きだすこの町は果てなく続く歴史まとえる

ノンタンときょうだいたち

ねこのこら３匹じゃれて猫走りにねる

ノンタンがうめの木のぼり　へやのぞく

余っていた煮干しをたべて　こねこなく

雨あがりのばら

雨あがり緑まぶしくばらの華　青空あおぎすずしげに咲く

知識の光

イスラームの知識の光を伝えゆく漁師の父子は舟をつくれり

文明

ソーホーに文明ありし差別なき移民の町は人に優しき

水原（スウォン）には名君ありし麗しき美風つたわりおやをおもえる

のら猫の夜鳴き

この夜に猫ちゃんも春雨に降られ雨宿りする

雨あがりの庭

わがにわで春の訪れかえるなくほととぎすなく雨のあがりて

アジアの武士道

台湾の人を襲える地震こえてアジアの武士は相身互いよ

リニア新幹線の暴虐

高度成長負の遺産リニアにこだわり田畑枯らす静岡のたみの命奪いて

春雨の音

春雨に静かにかさなるJ-popとつ国の文化学びかさねて

春の出迎え

春のどか庭におりたつそらのした水仙の花われを迎えし