2013年7月30日

ゆり

おそろしき百合の群生ひとのみこころ

2013年7月29日

愛する人は愛される人。

回天

白銀の刃を自ら治めたる天狗党の墓ここにありける

2013年7月26日

からす

黒い鳥
からすだろうか
君の心の様に
真っ暗だ
この暗黒が
失われそうな僕や
失われそうな君の
ただ一つの象徴なら
もてあそぶ自然から
あしき人工の都市まで
邪悪から至美まで
宇宙はひめつづける
愛さえも
真っ暗

月影

月影に映る世間と物語
潮の香に遠く魅せれる磯原や

2013年7月25日

理想

新しい自分になるため
最初から小さく決めてしまう
どれ位大きな原因なのかさえ
しられていない大海原の航路
ただしい道をたどる為
すくなくとも多く求めている
新しい自分になるため
最初からなにもかもあきらめ
どれほど遠望な大宇宙かさえ
しられていない地上の幸福
新しい自分になるため
最後まできちんと計画しつつ
美しい君がもっと自由になる様
僕は最高の夢をうたいつづけよう

2013年7月23日

月が求めるものさえも時は儚く消し去りし

儚さ

夏の儚さだけが残る摩天楼
葛きりを残して去りし人の声
砂浜にありし犬と吾時の潮騒

2013年7月22日

おぼろ月

おぼろ月散り去る時にかがりゆく

2013年7月20日

何よりも愛しい心の上に咲いたばら
枯れて行くばらの中にある美しさ
大都会輝くあいまに見た夏の風の香
月だけめぐる海から町へ都塵と山あい
儚さだけのこりつづける宇宙の初夏

2013年7月19日

紫陽花

救われない心を抱えてあそびけるこの世のうちに咲くあじさい

海からの風

求めている心は今では何かさえわからない
求めていた心
失われるのがこわくて
勇気を持てなかった
町をふきぬける風
一体どこまで
求めている心は今では何かさえわからない
求めていた心
失われるのがこわくて
ただ一人の世界をさまよっていた
波の上にただよう月あかり
思い起こしてみて
何のために生まれてきたのか
海からの風

2013年7月18日

ねこのきみ

あじさいのむこうをとおるねこのきみ

猫覗く

猫覗く家の広縁に吾は居る

2013年7月17日

水色

ただひとり
君だけは正しかったよ
まちがってたのは自分で
どこに行っても悩んでいる
はてなく広がる磯原のおおぞらに
流れゆく水色の雲
袋田の大滝にたくされたみこころも
洗われてしまった
ただひとり
あなたこそ正しかった
まちがってたのは自分で
どこに行っても悲しいから
はてなく広がる磯原のおおうなばらに
流れゆく水色の涙

水芭蕉

沢のぼる家族に咲いた水芭蕉

2013年7月16日

西瓜

冷静になれ
この世は広く
どこにいてもいい
冷静にみろ
お前は若く
どうとでもなれる
熱くならず
たった一人になれ
冷静にして
なんになれるのか
たった一人で考えろ
冷静ささえ
消し飛ばされそうな
真夏の西瓜スイカ

はじめに伝えようとした事は
もう手のひらからこぼれて
遠くかなたに
はじめに自分であるための
もう忘れてしまったこころ
遠く遠くに
この小さな町のなかで
いだかれていたどんな想いも
はじめの心の傷は永遠に
けど忘れられない一瞬も
すぐ身近に
小さな星のなかで
ささやかれたどんなねいろも
風にのってきえてしまう

2013年7月14日

路上のばら

ばらの花が路上にこぼれおちる

2013年7月13日

Platonism

Some Platonism through out
People can see their piety
And did the man able to be good
People would never know its meaning

2013年7月12日

夜空

僕の上に咲いた夜空は
一体いつまで僕らを包む
愛らしい秩序から
とるに足りないよどみまで
貴女の前にある未来は
一体どこまで貴女をしいたげる
かぐわしい今から
すでに満ち足りたこころまで
恋愛という言葉にだまされ
本当の神の声を聴きのがすな
真実という規則をのまされ
まぎれない自由の味わいを忘れるな
君が君であるための努力さえ
失われそうになる前に

会話

少しでもいいから
世界の順序を鑑みて欲しい
大地や丘の流れから
万物の正当な原理まで
生物の理由が等しくも
宇宙をきっかりと揃えるまで
望ましいゲームである様に
事物をしっかりと捉えるまで
少しでもいいから
貴方の心を話してみて欲しい
始まりや終わりから
いまの緻密な事情まで
おきてしまった事はとりかえせず
優しさのわけすら手に入らないなら

Engage

To back to the future
We engaged in this the old world
To work to make our the city
Or to engage your existence

2013年7月11日

薄紫

人知れず生えくる豆の白根
誰へ向け咲く百合の群生
顎あじさい薄紫を白に混ぜる

2013年7月9日

チョコレート

そうである様に
そうである為に
そうであるらしく
人が追いかけた
たった一つの理想や夢は
もうばらばらになってとけた
正しかった様に
正しかった為に
正しくあるらしく
人が追いかけた
たった一つの恋と心は
もうばらばらになってとけた
求めていたのはこれじゃなく
ただ一人の君だったのに

真実

下らない自分を見返して
何を求めているのかさえわからず
夜は静かに過ぎ去った
必要なせりふは見つからず
共感できそうにもない
歌がひたすらきこえている
夜は静かに過ぎ去った
月が巡るあいまに
陸でもない社会が眠っているあいだに
たった一言でも真実を伝えられるだろうか
夜は静かに過ぎていく
偉大な魂である為に
僕が何かひとつでもできたろうか
朝が世界を満たす前に

会う日

どこにいる
僕はもう消えそうだ
しんでしまってから
会いにいけるだろうか
にくまれて
愛されなかったひと
きみはただ神のために
うまれきた
こころから
恋しもとめていた
あたまもからだも
情報量の問題にすぎず
万物の流転のうちに
あわれその身を焦がしていった

2013年7月7日

悲喜劇

神は人を悲劇的に作ったが、人はそれを喜劇だと思い込もうとした。

美しさ

美しい人生を送ろうとして、かなしみだけがふえていった。

2013年7月6日

いつから私は小さくなった
いつから夢をすてそうになった
どうして
あのころ見ていた世界はうつくしく
どこまでもみたされていた
いつから私は
もう一度生きなおしても
あのころ見ていたなにもかも
もう一度生きなおしても
この目の前にひろがっている
本当にうつくしい世界
誰かに伝えたくて
絵をえがいてはみたが
結局伝えきれずに死んでしまうだろう

もっとも得がたいもの

心のよさ。人柄のよさ。

2013年7月5日

つゆのこと

あじさいの向こうに届くつゆのこと

2013年7月4日

景色

しんでいく社会
きえていく夢
まわりつづける星
めぐりくる自然
君はどこかの誰かと一緒になって
僕のみている景色もしらずにいる
ほろびゆく政権
おとろえゆく国家
たけきものも遂には亡びぬ
ひとえに風の前の塵に同じ
おごれるもの久しからず
ただ春の夜の夢の如し
運ばれたいのちは
どこにたどりつく

2013年7月3日

つまらないもの

僕が集めたあらゆる美しいものも
君には何の意味も持たないかもしれない
全て君の為に集めたものだけど
それは君よりつまらないものだから
僕が望んだあらゆる夢や理想も
君には何の意味も持たないかもしれない
全て君の為に望んだものだけど
それは君には勘違いだったから
浜辺にうちあげられ
死んでいくかもめの様
どんな金銀財宝を掻き集め
偉大な芸術や最高の学識を捧げても
全て君の前には無意味で無価値だろう
それは君よりつまらないものだから

2013年7月2日

末裔

僕があなたを必要としているという事
あなたにはきっとわかりもしない
けどあなたは確かに必要だ
もしあなたがいなければ僕は
この人類の一員として不完全なのだ
僕がだれかを必要としているという事
あなたはちっとも知り様もない
けどだれかが絶対必要だ
もしだれかがいなければ僕は
この人類の一人として不満なのだ
いらない人もいる人も
混在しているとあなたはいう
実際その通りだとして
ノアの末裔がどちらだったというのか

2013年7月1日

家庭

実質は覆いかくされ
なかみのない雲が流れていく
ゆだねられた絵は
じっと未来をまっている
だれかの死にもかかわらず
なかみのない自然は続いていく
たずねられた時は
しずかにいちばをみつめている
ひとびとはどこまでもいきていこうと
はるかに巨大な宇宙のかたすみに
ちいさなちいさないおりを編んだ
まるでそれが永遠につづくかの様に
まるでここが守られた聖域かの様に
ちいさなちいさな家庭を築こうとした

必要

社会を進歩させる為に動く人々
社会を進歩させる為に働く人々
けれど社会は殆んどかわらない
ますます疲れはてこまった人間は
社会を進歩させる為に一体なにを
その為に必要などんな要素を
まるで社会に適応したかの様に
順応したかの様に
どこまでも続けていくのだろう
私の頭上のはるかむこうで
建設されつづける宇宙のみなもは
この世をひたす大海原の様に
どこまでも私をふくめては分解する
さもそのことが必要かの様に