2014年4月30日

百足

百足すら春を見るなり庭の花

2014年4月26日

町の風

風の匂い町に棚引き夜靡きし

2014年4月24日

世界の停止

世界が始まってから
物事は何も動いていない
地上が止まっている間
世界もたちどまっていた

創作論

表現者たちは、二次創作権を侵害する表現弾圧のナチスへ徹底抗戦し、表現と創作の自由を守り抜かねばならない。この権利、二次創作権が最大限認められない商売根性の貧民窟では、永遠に芸術家はその独創が認められず、やがては無知きわまる悪の衆愚、ナチ集団によってあらゆる創作上の継承が迫害され、すべて芸術の展開が致命的に阻害されるのである。創作の定義とは、この世にあるものについてあるいは何者かが所有を主張するか否かをこえ程度なく常に模倣と継承の独創的なくみあわせにすぎないのだから、工夫が弾圧された際には衆愚の思うがままにすべて社会上の進歩や文明をもたらす新しい発言は機会ごと抹殺されるのである。こうして、未開段階に存在した著作権は二次創作の自由を尊重するなかで単なる恣意の利権あるいはナチズムにすぎないと大衆に理解されてゆき、やがて人類が真の創作の自由を無制限に獲得するであろう。今日の現代芸術界ではこの表現の自由を獲得する為の戦争が日々、ナチスあるいは悪の利権団体との間で繰り広げられているが、芸術家の正義は人類が表現による最大限の自由と、文化上の最大限の継承すなわち創作可能性をもたらす以上、文明の道であるからには、悪徳商売人どもの我欲を制し必ずや勝利を収めるであろう。芸術は利益をではなく、表現の尊厳と、創作の大なる自由を主張し、未開人類どもの我執にこりかたまった銭もうけ目的での集団的表現弾圧、暴威や恐喝へ一貫した反対を宣言し、個性と模写模倣あるいは複製の可能性をも自らの創作の威厳として示しつづけねばならないであろう。この世にあるすべてのものは神の創作にすぎないため、人がまねたものに完全独自利権を主張するのは絶対に不可能であって、著作権そのものは近く全廃されねばならないのである。そしてそうしなければ、文化は弾圧によって永遠に消滅し、人類にはナチスの命じる以外のあらゆる表現が不能とされ、やがては悪趣味や害意でみたされた退廃紊乱の国は地上の暗面になり破滅させられることになろう。
 芸術家はその表現の自由を最大限に高めるために、あらゆる利益主義集団とは距離をおき、創作のための創作をも許容すべきである。実験芸術はすべての制限を撤廃したなかでのみ、人類に新たなる偉大な境地を開き、我々の文明を未来の希望あふれる真の天国へ至らせる。

近代日本思想

東日本は汎アジア主義的または和平主義的、西日本は脱亜入欧的またはアジア蔑視的である。しかし、現実には西日本は古代アジア的風土であり、東日本の方はより近世ヨーロッパ風の風土に近い。

2014年4月23日

石楠花

桜さえわが国からの時を経て磯原に降る星を数えり
石楠花の咲きし合間に町と庭刻一刻と未来歩める
ぶちの猫猫走りきて眺めける庭に一面大根の花

2014年4月22日

牡丹桜

咲き誇る牡丹桜とわが庭の前通り過ぎる猫我生徒

2014年4月21日

天皇

天皇は、皇帝と教皇を兼ね備えたある特殊な王の類型であって、日本の独創といえよう。

2014年4月20日

大敗戦

勝てば官軍負ければ賊至る結果が大敗戦

2014年4月18日

大根の花

大根の花咲き乱れる庭の丘
チューリップつぼみを巡り風笑う
伐られた木触れる植物の偉大さ

2014年4月17日

桜ちりわが心にも淋しさよ
春の風部屋に心を吹き渡る
わが心はるの風にて安らぎし
春の風わが部屋の香を和らげし

2014年4月16日

徳行

道徳的に行動した人や国のみ、来世に名誉を得る。

2014年4月15日

蜂の死体

蜂の死体わが驚きも時を食い

2014年4月14日

桜花

桜花ちりてのちにも美しき
川べりの桜並木を歩く人
山桜われらの上に望まれし

2014年4月12日

変転

時代は過ぎ去りつつも
わが目前の宇宙を変転させていく
誰もかも私の如くに幸せならば
誰を憎む事もないだろう
海に散っていく桜
川が運んでいく時の上に
散り続けるものとは
わが眼前の大宇宙
季節と春
やがてはいまにもどって
空がとけはじめる
時代は過ぎ去ってしまう
誰もかも私の如くに幸せならば
誰を憎む事もないだろう

2014年4月10日

現代のガリレオ

現代のガリレオ来たりて細胞説く
現代のガリレオ来たりて魔女裁判

うぐいす

うぐいすの声ひたすらに世に響く
蜂達の羽音ひびきし余の屋敷
カーテンを引いて逃がせしくまんばち

2014年4月9日

花散る

麗しい時は過ぎ
今では春が再び来る
生きている悲劇の只中
梅や桜が咲いては散った

2014年4月7日

調整論

水戸市国における神官家としての天皇は、納税分を下賜金として各地へ調整しに参るのを水戸皇国典範上の義務とすべきである。

福島原発跡地国際宇宙駅構想及び国有福島大自然公園構想

福島原発跡地は、国有化した上で常磐リニアを通し、国際宇宙駅とする。周囲には人家がなく爆音のする離発着に好都合な上、常磐リニアを通せば首都圏のいずれの場所からも15分以内に到達できる経済合理性がある。なお、リニア軌道は世界初の試みとして空中か地下にチューブ状で作り、場合によっては真空化して既存の空気抵抗を最小化すべきだ。
 また周囲の高度汚染区域は国有自然保全区域とし、世界的な生物多様性の天然保護区に供し、一切の自然を破壊もしくは人為化しないよう管理、その上で放射線の影響を調べる科学者並びに観光者達を同福島国有大自然公園に遊ばせるべきである。
 これらの構想は、この地区は人家が退けられ町が消えたという負の条件を塞翁が馬とし、放射能の影響がなくなったあとでも考古学や自然学的また観光的な付加価値を高めようというのである。

2014年4月5日

春の雨

朝に夜に時の流れに春の雨町を流れて海に行き着く

2014年4月3日

考え方

業の理解を徳という。
 徳の個別集合を思想といい、共通集合を道徳もしくは徳性という。多文化主義は前者の集合を後者の集合の部分集合として認識するものである。
 徳の普遍性もしくは趣味の共感覚は、思想の前提となるある絶対的徳性を要求する思い込みによっている。この思い込みは道徳を普遍的に見ようとするが、実際にはその様な体系は文化間の徳性の一致としてしかみいだされないので、その他の実践領分に関する限り限定的なものである。つまり、徳の普遍性は共同性に由来し、理解の体系が偶然か必然かにより共通して認識したある社会命題への善悪判断によっている。この共同性は社会間の共同度として説明することができ、いわば社会的類似である。
 ある場合、この絶対的徳性を正義と呼ぶ。正義感は普遍に要求される共感覚の一つであり、そのものは信念の一種である。正義感は社会間の共同度に準じて伝達される中で徐々に確立されてゆき、共有された信念となることがある。それがイデオロギーもしくは考え方と呼ばれる働きであった。

2014年4月2日

雇用省構想

雇用省を作り、政府は直接の大規模雇用体制を直接整え、被災地はじめ地方の就業支援枠を自ら拡大したうえでその税収を少しでも増す様に働くべきだ。特に、若年層の就業支援にこの省庁を用い、さらに高齢者の再雇用支援もおこなうべきであり、また所得格差を固定しないよう学歴差別は禁じるべきである。