2019年7月10日

セザンヌの素晴らしさ

セザンヌは素晴らしい。しかし彼の努力の跡が、色彩を透明度の高い映像として別の時代の我々の眼に再現していることが素晴らしいのであり、美術史で彼が置かれていた前印象派的な様式論の前衛として文脈主義的に正格という観点からでは必ずしもない。文脈主義はこの点で単なる批評の一観点でしかない。