鈴木雄介ブログ
2009年7月16日
君
金を儲けて清き明き心を踏みにじる俗物の代に生まれ、税を取り立てられて無代で死ぬる人間の魂は、その悪魔の君へ無限の怨みを重ねて地に還る。幾代のちに土は木々となり実を結び動物の血肉として料理され消化液に紛れ再び人の姿となり、やがてはその君を取り憑き殺す癌細胞として諸々の怨みを晴らす。因果応報の習い、驕れるもの久しからず。弱き者の魂も決して絶ゆることなく連綿と大地を駆け巡る。一寸の虫の息も消え去りはしない。
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