2007年4月26日

誰何

若くして老い支度をし、老いては若作りをす。壮年が最良かと訪えばそうでも非じも。栄枯盛衰に囚われるな。人生の神髄は君を貫く個性に存る。驚嘆さるべき自然の機関は量り知れぬ微分差を先験的に與えたもうた。ならダイヤモンドというあるロックバンドの曲には寸分の哲学がある。けだし動物も植物の生活に殆ど変わらない。自律という特徴は生態の倫に幾らも違いを提げない。かれらの活動は丁度、観賞魚の水槽に繰り広げられた劇場の様。しかし一つだけ異様なのは君も又、その水槽に捕われるさかなの一員だという事情だ。自律を理想とした古人にはどんな期待があったのだろう。思考する機械に変わらないこの魂の入れ物が有するプログラムに。せっせと働く蟻の様な天才に想像力の飛翔をすがり、なんの夢をみようとせっつくのだ、奴らは。どうせ哺乳類の頭蓋骨には空間的限界がある。母親の非常口を出入り為うる大きさにかぎって運び出せる頭蓋骨のベッドでのみ、甘いひとときを悦楽する権利を有するオイディプスらが、いかなる生後の改心を経てなお、大宇宙以上の組成容量は終に持てず。生後の餌の与え方と交配の工夫で、どんな個体を作るか至難しても。道行く人よ、君の目的は何だ。無口の徳はウィトゲンシュタインに習ったのだろう。厭味な奴らめ。