2006年12月19日

文明論

政経は学術より低い体系なのは疑えない。前者は基礎であり、後者は建物である。
 我々はどちらの体系をも必ずやつくるのだが、前者は後者に悉く指揮支配される。それは頭脳と肉体の関係にも喩えうる。より高度な部位はそれ以下をおのが統括下に置き、目的のため律して活動させる。
 而して人間社会の目的は文明であり、学術の最先端は常に社会自他の模式図となる。政経は後からこれらの理想に何とか追い着き実現しているに過ぎない。