2017年1月4日

野心

野心を持つ人とつきあうな。野望をもつ人を避けてくらせ。人は徳に応じて幸福となる。野望をもつ者は必ず不幸を得、周りを不幸に引きずり込む。無欲で、諸事情を観察し、善悪を見分け気をつけてくらしている人と親しめ。群れていたり、通俗性を誇っていたり、金を欲しがっている人から離れよ。誇らず、驕らず、清貧に身をおちつけている人を尊べ。物惜しみせず、利他的であり、人柄がよい人と親しめ。知識だけを自慢し、学歴を鼻にかけ、道徳を軽侮する人は最も不幸をうつす。金儲けを是とし、人を人とも思わず、暴言を吐いて蓄財をする者は誰からも憎まれて惜しまれず死ぬ。性悪と関わるな。生き急いでいる者は遠回りする。
 必要悪と述べる者は全ての悪行を正当化する。必要な悪など存在しないのだ。悪党は少しだから悪を為しても構わないと考え堕落し続ける。僅かなりとも悪を為すな。錆が全身に回る様、僅かな悪は致命傷となる。僅かな善も軽んじるな。少しずつ溜めた水瓶がいつの間にか溢れ出す様、小さな善を為せばやがて福徳で満たされる。金儲けは悪業であり、物惜しみしない寄付行為は善業である。人は僅かなりとも金儲けしてはならない。金儲けによって得た資産で子孫を為せばその子の行く末まで悪果で閉ざされる。寄付し過ぎて野垂れ死ぬと心配するな。慈善行為はそれ自体、救いなのである。利己的な悪人に騙されたといって嘆くな。その悪人は盗みによって落ちぶれたのだ。
 安易に同調する人を一切信用するな。その人は己の頭脳で考えられないほど愚かなのである。群れは悪質であり、賢慮ある個人は貴い。人は、生ある限り十分に休み、また己の為しうる最善のふるまいをしてこの世を去れ。労働せずくらせ。金を求めず生きよ。誰かを雇わず搾取せず、投資や投機をやめ金を捨て、徳を求め、権力亡者の虚勢を哀れみ、群衆を虚仮とみていよ。