鈴木雄介ブログ
2016年8月18日
美学
人は美を、性のたとえとして利用する。美しいものを求める事は、性のたとえ話、換喩である。
傾向性としての美は、これ故、道徳面では曖昧な移り行きしか示さない。趣味に従った道徳は、常に利己性を離れえないだろう。芸術や趣味において得られる最高の利他性は、この利己性に関する道徳的な品位に留まるだろう。だが中庸の最善性に鑑み、芸術や趣味の道を通って道徳の究極目的を達する事は十分に可能である。
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