鈴木雄介ブログ
2011年4月23日
理想と言葉
理想は言葉を映す鏡。美化された理想又えりぬかれた考えは詩と呼ばれる。もしそれをひきのばすと物語りといわれる。一般に考えられるほど物語と随筆の境はない。語り手の対象語からの引用がどれくらいかがその境をつくっており、対象形容が多いと戯曲寄りで物語風に、理念語が多いと哲学寄りで随筆風に捉えられる。随想という言葉はこの両者の中間種を示し、日本語の物語は口頭での語りを語源にもつらしく戯曲や小説という新語より古いので対象をもつ長い理想の話へ当たりやすいが必然の定義でもない。
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