2010年10月24日

うたびとの意いきえつる白鷺の鳴く夕月にはゆすゝき野
ぽつん/\と残る刈りとらぬ稲穂のさわぐあきの小声だ
すゝきの穂あちこちでながめれば各々ことなる土の声する
肌を刺す海風の涼しさはてしなく地を占める月日の傾き
ねこのなくみちのかしこに凩の訪れをまつ枯れ葉かさつく