鈴木雄介ブログ
2010年8月13日
哥
冬のまち
扉はあいた侭
夜のとばりはおちる
擦りきれた夜風
力学が語る
黄泉
(
よみ
)
との境
昔ながらそこは
沢蟹の遊び場
飛び交う蛍がいな庭を
見る/\みたすうちには
真っ白な青空の
云
(
くも
)
が
物語る風と土の響きよ
かわりゆくことを恐れるな
もしまちにくらすつもりなら
山奥のしわざをなにもかも
卸してくるわけにいかない
誰だって生まれきて死ぬ
そんな時をすごしていた
わずかな死刑囚の呟きは
神の前に洗われた
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