2008年12月31日

政策綱領

愚者に誉められるという事は自ら愚かさを公開しているのに等しい。社会の中で最も信用ならぬ悪徳のるつぼで信任を得た政権というのも、実際は良識ある人々の後ろ指に、背を向けている愚か者の別称なのである。裸の王様は虚栄の寓話であった。世論に媚を売るという事、民主主義の理念を逆用して現実の有り様とは異なる空論に耽り虚栄を盛んにする事が仕事である様な家は、第一に国民存在の尊厳に対する無礼の故に政の府を名乗る権利も有せぬ。自民党の挑発に対して国民への貢献という政策実行をなおざりにする単なる盥回しの戯れを演じて恥じぬ政権闘争の現況は、二大政党の振りをした馬鹿者の群れがみな大同小異たる事、国民道徳に於て政治家を名乗るに値しない俗人達が寄ってたかって国税を日毎浪費するだけでなんら民衆の安心感を立憲する革新の実践には関係のない空理空論を演じ、現状維持費についやされる莫大な税金のお蔭で餓死していく民の魂が奴ら政党政治屋の寝床を新たかな旭の際に祟るのも当然と言える。一体、政治家ほど卑しい人間が現状の日本国内に一人たりとも実在しうるのであろうか? 官僚は言うまでもない。誰しも理解している如く、彼らは民衆を見下しながら如何に予算を搾取するのかしか興味を喚起しない様に慎重に育成されたのだから。自ら考える力のない民を何億人育てても、遂に至るところ膨大な浪費官僚用の国税で倒産する天下り先のない中華帝国に過ぎぬ。なぜなら彼らは民衆から可能な限り金銭を暴力的な法案で巻き上げる事、更にはそれを仲間内で無意味にばら蒔く事にしか能力がないのである。
 このような不良な政府を民自らの徹底した節税によってその出すぎた腹を飢えさせ、やがてはダイエットの貧窮で赤字なのに余り過ぎた金を好きに浪費した悪業を不良一族の没落、財務官僚数の削減で執らせるべきである。我々は広がり過ぎて手に負えないほど無駄に溢れた現況の各省庁を優れた報道にも生々しく鑑識するにつけ、むしろ外部鑑査府という健全な批判勢力を第二の政府として、純粋な直接選挙区の特例制定によってつねづね運営しなければ永久に、かれら暗幕の裏側で無駄使いだけで生き延びる官僚達が先進国共通なスタグフレーションの真実の不良債権であった事情をゴキブリホイホイに掛った無数のおぞましい姿に加えて発見退治しえまい。今生陛下の御心をかたじけなくも悩ましめた深因こそ、虚栄の幕府に蔓延る大量の無駄使いなのは疑いなく、例えば男女問わぬ若年労働力へのモノを扱うに同じ安易な人員整理の如き末節の悪業も皆、かれら国府の内部にたかる私財を蓄積しているいわゆる大蔵的官僚達の悪徳が及ぶ所の不安なのだ。もし順調に資本が回転すれば、少なくとも新自由主義者が述べる原則の通り技術革新が進む功利市場の不況が長引く理由はないのであって、必ずどこかにそれを塞き止める因果関係が存在している。
 流動性を高めるあまり株式市場の差額目的投機衝動の煽りを受け易いアメリカ経済と違って、取引可能な資本の殆どが自己保有の専業経営者層に固まっている近来の日本経済の場合、その契機を阻害する可能性があるのは凡そつねに政府の公共事業政策実行速度のもたつき部分であるだろう。そして現時点ではそれは、のろのろとして進まないか又は同意が必然な以上は明治ならぬ今日最早進められる筈がはなからないような無理な暴論でしかない道州制論を発して天下り先を拡大しようと目論む勢力のありかで、明らかに一点しかなく、すなわち高級官僚が贅沢をやめられない仕組みが平成不況がもたらしている膨大な金詰まりの患部なのは疑いない。彼らの懐にある大金は如何にしても世の中を駆け巡らず、単に税収を増す便宜に使われる森林破壊とCO2増産を高速道路建設へか、或いは長引きながら何一つ決まらない牛歩以下の政権闘争の合間で稼いだ私腹はすべて子息へ与えられ、再び同じ性格の国税浪費官僚になる為の教育費ないし娯楽費という無駄使い階級の拡大再生産に用いられている。高速道路の全面無料化が第一にこれらの官僚大患を治す薬であって、更に国立大学の原則無料化が本来望ましい学問の努力による麗しい実務階級の再建にも必須である。