2007年8月10日

近代文明論

知性、理性、感性はそれぞれ理論、実践、技術すなわち真、善、美のための知能特性に由来する。科学、哲学、芸術はこれらの文化。私はこれらの文化を総称して学術と呼ぼう。学術に於いて三権独立は必然となる。
 近代文明人は学術、政治、経済という自律すべき三権の調和を国家運営へ応用する。それらはやはり同様の理論・実践・技術の組み換え構造と考えられる。もし国家連合が可能なら、以上を考慮して学政経の三位を国際的に建設しなければならない。また少なくとも近代政治に於いては、理論・実践・技術に当てはまる立法・司法・行政のいわゆる三権分立が準備となる。
 国際連合が充分に機能するには更に経済上の三権に均衡がはかられるをえる。これは理論・実践・技術にあてはまる家計・政府・企業によってはかられる。家計は消費を、企業は生産を、政府はこの両者からの市場によってつくられた配分のかたよりへの調整を追求する。国家連合間におけるこれらの自律した平衡をはかるには国際市場への適度な介入が必須となる。偏った超大国覇権の打破は集団制裁の国際包囲網によって可能だろう。