鈴木雄介ブログ
2006年2月16日
文明の相対さ
インド‐アラビア式数字による十進法の代数幾何学が、我々の近代文明の生命線だった。それは地球規模の知的環境には適応したが、普くそうであるかは現代人にとって保証できない。つまり文明は相対的だ。
かつて福沢が絶対不変の美として希望した科学的理性による世界理解の体系には超えられない
綻
(
ほころ
)
びがある。その自覚は方法的懐疑に出発する近代自我を脱出させる認識へと、さらに飛躍する可能性がある。
普遍的自我を定義づけなければ文明論は端緒にも着かないだろう。
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