2006年1月19日

経済学

あらゆる経営は搾取の形式である限り、資本主義経済は知能に準じた分業化の体系。これは明らかな不平等主義だが、政治的理念によって不均衡は最小限に抑制されている。そして慈恵の想いの為にしか経営者は私益を超えて働かないもの。為らば資本主義経済は究極の共産主義経済なのではないか。生産手段の共有化は政府が適宜独占禁止の為に介入することで可能。
 もしマルクス的に理想の産業体制があるならば、既に生産手段の発展が終了した文明に於いてでしかない。そしてその世界は我々の知能が進化する限り明らかにあり得ない。
 現代経済学に於けるコペルニクス的転回はここにある、即ち資民経済。もしあらゆる人民がIT化の果てで労働者と資本家を兼ねるなら、我々の社会は私益と公益の相互循環が絶えず図られる均衡状態に到達し得る。