1 芸術
もし、芸術と名のつくものの一切が無意味なら、人類のあらゆる功績もそうだろう。だから、君は絶望していた。実際のところ、この世の中で功績と呼ぶべきものが、何かあるとしたらだが。
人が滅び去るときに、何か嘆くだろうか? もし嘆くとすればだが。そんなことはない。事実、嘆き去ることが、この世で人にできるすべてなのだから。
2 哲学
宇宙全体に意味を与えようとしたあらゆる試みは、既に終わってしまったのだ。だから人はただひたすらつづく、下らないたわむれごとのどこかで、退屈しのぎにその日のろくでもない生を過ごすしかない。でも、その様なくだらなさにもそれなりの味わいがあって、なにか理屈をつけたがる。哲学の全体とは、そんなものだろう。無論、こういった解説自体にも、どんな意味も与えられていないとしても。
3 人生の意味
僕にとって、人生の全てに意味を与えるという作業自体には、特段の意味がなかった。だからといって、意味自体の本質に興味がないわけでもなかった。
だが、この話には続きがある。
だれにとってもこの世の存在が下らないものだとすれば、自分にとってもそうだったのである。だから、人生の全てに意味を与える、というしごと自体には、失敗する宿命があった。
4 貪欲
僕はヒカキンというユーチューバーが苦手だし、今となっては嫌いになった。それというのも、彼の貪欲なふるまいに呆れたからなのだろう。
5 救い
もし芸術に意味があるなら、それは我々の魂を救う、という点にあるのだろう。