2023年1月20日

不足

僕には君が足りないと言った筈だ
それが事実として
なぜその事実がこれほど遠ざかる
なにしろ下らない連中なら山ほどいて
唯一君だけが必要な存在だからだ
それが事実として
なぜその事実はこれほど悲惨で
しかも甘美な不足だろう
もし宇宙が二つだけなら
その片方が君に
もう片方が僕に与えられたのだ