2019年4月6日

再現的文芸にとって比喩は内容と一体不可分

(「純文学作家は、いい文章は比喩が優れている文章だと錯覚しているが、比喩や暗喩なんてメインディッシュに付ける香辛料程度のもの」という内容の或るツイートに関し考えたこと)
問題は小説自体が比喩だってことだ。では抽象的議論をたとえ抜きで直接している哲学書をなぜ書かないのか。プラトンのいう模倣性、現代美術用語でいえば再現性のある文芸は比喩の体系だという意味で、結局、或る内容に対する単なる修辞の技術論だという風にもいえるのではないか? 内容自体と不可分だが。