卑しい人達に虐げられ、差別やそしりを受け、押しつぶされそうだと言って嘆くな。自ら尊く生きればそれは十分な人生なのだ。卑しい人は不幸のどん底に落ちて死んでいく。卑しい人の子はいかなる場面でも不幸にしかなりえない。卑しい人の幸は卑しさの満足に過ぎず、尊い人の目には不幸そのものである。
尊い人は卑しい人々から訳もなくそしられている。だがそれ故に、尊い人は卑しさから遠ざけられている。卑しい人々は群れながら卑しさを褒め合い、尊さを貶している。政治的地位は卑しさに過ぎない。群れは不幸の原理である。金銭は道徳に劣っている。尊卑はただ人格のみによってはかられる。尊卑を知り、尊い人に見習い、つきしたがうがいい。