2017年1月23日

手記

 我々は理想の芸術家像を実現しようと努力し、その不可能性を表明して次世代に夢を託す。そもそも彼らが体現した芸術家像とは、単なる理想にすぎない。要は不可能性。できなさ。無数の本がうず高く積まれている図書館の1ページに、かほどの労力と自己犠牲があったという事は、次世代にとって利己的にしか意味をもたない。虚しい努力、そして虚栄。にもかかわらず同時代を超えた営為、次世代への貢献度に応じてしか人類の人的価値は測りえないだろう。