2015年7月25日

波のね

暫く見ないうちに様変わりした
この町の上に通りぬける雲
生まれた理由を捏造して今を耐え
はてなき未来を空想してあすにねる
ときに立ち止まりあの声を思い出し
僕の中でとわの時間を
どれだけ絶望してもとりかえせない
あるべきはずの理想を追いかける
咲き誇っては散りぬる花々
まるで大地に約束してるみたい
漸く見えた海の色も香りも
あなたの為につくりあげた絵画だ
生まれた訳を探し続けながら
おわりなき打ち寄せる波のねに歌う