2013年5月22日

天皇家の敗北

繁殖を否定した仏陀や、性愛含む家族関係を否定したキリストは、慈悲や博愛という概念でこれらを超越した形而上学に立っている。これらの理念用語は反競争の宗派を作り出し、その共同体を生存闘争から離れた安全地帯として確立した。
 これらが共同体の存続、或いはnationalismの維持にとっては不都合だった為、国学と神道は世界宗教を排除した。それらが退廃的性愛世界の源氏物語や、淫行と侵略を図る世襲の支配者である天皇制度を正当化したのはこの為だった。
 もし前者の世界宗教の系譜と、後者の国学と神道の系譜を見分けるなら、その道徳観念が違う理由にnationalismの是非があると分かる。Nationalismは世界戦争の原因になってきたが、利己性と害他性の泉源として国民と国家を捏ね造っている。世界宗教は国民と国家、nation、民族、種族を解体し世界市民を作り出す。競争社会は民族の間の生存闘争を合理化する為、平和を確立できない。つまり神道は地上に平和を樹立できない。この為に、nationalismの原因としての天皇家は最終的に世界宗教によって解体されるだろう。