2010年8月27日

鉄砲百合

話をするまもなく時は流れ去るもの
南蛮人が戯る眺めあし
暑さとは少しも親しむべくなき日より
鉄砲百合の乱舞聡き
通りすぎてきた日々はただいとおしき
海鳴りのさざ波のうちよせるまに生まれきえゆく命どもありき
南方のつちかたつどい禍々しき災いに満ちた騒ぎをするとききし
いずれ人ども地からなずむ
雨おとのきこえなき
わずかずつ野にくだる月のあかりはつちを透かし
はるかな遥かな夢想をこえ世を広げゆく力よ
むなしき人ども二度よをしらず