2010年3月23日

資源開発の常識

原発と石油循環では後者がより価格面で有利だ。前者は、又その開発へ最低限以上の石油資源を要するとあっては、エネルギー選択面で最大の産出地帯である中東と共通の利害で結ばれていた方がいい。
だから政策転換では、メタン革命への(最も信用できるのは、国立研究機関も集積している筑波圏への意図した集約投資によるかもしれぬ)途中に於いて、原発輸出と同時に、中東諸国からの石油購入客の筆頭国としての定常化と国内でのその『再循環使用』つまり、低炭素などという土台不可能なドイツ式の空理空論ではなく、「高度なリサイクル資源」としての石油利用の重奏が考えられるべきだ。
原発の廃棄物より明らかに今のところ廃棄されている部分の重油や軽油への転用、或いは石油化学製品の廃棄物のつくりなおしの方が効率もいい。

何より、中東にとっては石油転売が恰好の財源なのだから、我々アングロサクソンの利害と特に関係ない民族構成比率が高い特殊アジア人では、かれらの利己心への阿り;おもねり等よりその互恵へ迷わず進むべきだ。
かならずや覇権を主張してくるEU諸国が国連議決を援用し海洋資源の寡占をやっかみだし、あるいはまた中国の技術が追いつく頃には既に我々はメタン革命以後にいるので、この大局政略観へなにも問題はない。