2024年4月14日

国際平和を目的とする継起革命論

欧米の人々は、米国や西洋連合の軍事力を背景に、あるいはヘーゲル風の西洋中心主義を種に、長らく地球中の国々を侵略しているが、本質的には単なる海賊行為や不平等条約のもとで治外法権を押しつけた奴隷貿易にほかならず、何一つ褒められた事ではない。在国米軍も元々この種の明白な使命の悪謀である。
 天皇政府は、欧米によるこの種の悪謀に負け、共謀し侵略とその手伝いを行ってきている。天皇政府は主権侵害者で、国内的にも同じ謀をしてきている(戊辰戦争以来の東日本や士族反乱以来の西日本の、琉球処分による沖縄の主権侵害。沖縄県の民意弾圧で辺野古基地押しつけ。福島県へ処理水押しつけ)。

 悪業は暴かれ打倒されるべきものなので、欧米諸国や天皇政府は世界史の正義によって打破され、主権侵害の罪を問われねばならない。
 遠く江戸時代のすえに、水戸の弘道館で学長の会沢安は既に同じ事、すなわち欧米植民地主義の悪謀を日本近代化の主な原典『新論』で、非難していた。
『新論』は日本連邦を樹立させ、諸大名の分割統治をこえた強力な2つの近代国家をうみだした。他方そこで語られた祭政一致は政教分離政体と本質的に異なる形での近代化を意味していた為、今も欧米と日本の根底にある溝は埋まっていない。黒船来航の急場をしのぐ目的で、国民国家の成立は先送りにされた。

 日本思想史上過去最大の碩学であったろう会沢の根底にあった理想は、当時までに得られた学識の限界を使って語りえるかぎりの、国際平和の尊さである。市民の継起的革命で、世襲の天皇専制の体裁を外した真の国体を作り直し続けよ。象徴天皇制は英国名目王政や中国皇帝政治の亜流のまねごとにすぎない。

 奈良時代に経典『古事記』で創始された神道の差別主義教義は人権と矛盾し、今後の人類界で到底生きながらえない。神道を組み込んだ大和王朝以来の政体を完全に脱構築し、真の国民国家を市民自らつくるべきときだ。

 特定政党の寡頭政治は、皇室による国政の権能侵害、また宮内記者会をはじめとする東京マスコミ企業連合の皇室禁忌をはじめとする報道権乱用と同じく、国政を乱す三大原因である。神道系議員の属している自民党と宮内記者会に共通しているのは、世襲で国事の裏独裁を続けている皇室と共謀している事だ。
 既に地方自治では都道府県民投票による行政の長の最高公徳による政権交代が、三権分立とも、多かれ少なかれ機能して久しい。国政でも専ら神権政治の虚構によらない、最善の行政の長を絶えず直接投票で厳選せよ。
 米国政府のでくになった皇室を全政府から排除し、全球侵略海賊団に違いない欧米の、大航海時代から長らく続く悪謀を、充分な戦略性を確保し続けながら、漸次完全打破すべきだ。