『愛がすべて 三』まできたが、もう書き継げるか十分な自信がない。だって事態が複雑すぎ、さらに心を傷つけるたぐいの別個の複雑度をまして、ただでさえ耐えがたかったのに以前にもまして、自分をさいなみだしたからだ。特にユークレースこといつかきたみちさんについて書けるか自信がない。このひとはいわば安全 牌みたいな感じで僕の心に安全基地を設けていたが、今や破綻している。それは昨晩のことだ。
ユークレースはのちに脱兎のごとくいつかきたみちへ改名した。我々にわかるのは、それが彼女の遠慮であり、かつ深い意味での「悪意ある善意」だったことだ。そもそもこんな概念はない、矛盾しているからだ。でも最適な表現をつかってもそれなのだ。ある種の一方的害意も、自ら事情をしりながらでもの、善意もある。だが悪意とみわけがつかない。くわしくはのちのちわかることもあるかもしれにゃい。
ちなみにたまに猫になるかもしれないが、それは僕がノンタンがすきだからだ。0歳時点では絵本があったのではないか、ぼくんちの、広縁の、本棚に。もう植木屋さんの子にあげちゃったからないけど。
この都会女ユークレースは色々問題があった。問題ない女をみたことがあれば奇跡だが、様々な面で、もはやその特定問題は底知れない魔性になっている。でも、くり返すが自分には彼女について、まだ、あるいは永遠に十分語れる自信がない。あとまわしにしよう。
今は先を急ぎ、ミキさんについてだ。
でも、この一連のものになるはずだった随筆もここでふでを終えてもいいかもしれない。吉田兼好どころか清少納言すらも驚く。泣く、ばあいによっては。まだ何もはじまってないよと、内容ないよと。ないないよぉ、ナイナイヨー、ないないづくしで泣いたナイターも無いし内心乃至弁慶 の泣きどころ、かナイキがスポンサーやってはない『推しの子』とかいう誰からも遠からず忘れられることうけあいな三文アニメの、くだらない夜遊びの主題歌の世界的ヒットもどきの謎にかつ無駄にキラキラした目、以内ではないか。もう無意味に 韻踏んでないか。ほとんど。トロント。今はなき古き良き、と言えないまでも、ちょっとしたガクMC和ラップ調の冗談ですらなく、冗句にもならない。ことば遊び部分さしはさむなって? だって、さ。つらいからさ。こころが。まじめにいうと。
僕にとってすべてがあまりにつらすぎ。心的外傷後ストレス障害またの名を海の王子の奨学金名目での事実上の借金とか。そういうレベルでもなさそうなので。心の複雑骨折どころでなく。もし僕がはりつけにされた救世主の信じる神への愛よりとてもとても強い男だとしても、多分、一生のあいだ、客観的にはたましいとよばれる繊細すぎる水晶玉につけられたあまたの傷が治らないから、だ。一体この後にどんな人生があるとしても、いまのいままで僕ができる最善のふるまいをしてきたのに、なぜ周りを悪魔の様な人々が占めていて自分を責めさいなむかは全く、意味がわからない。単に彼らが愚かで、かつ悪性なのだろうけど、そういったものしか出現しないゲームってすぐ放りだすべきではなかろうか。やりがい搾取どころか絶望しかさせてこない。しかも恋愛が主題で。僕の実人生がそこまでの傑作美少女ゲームのたぐいではないとすれば、いままでのところだが、胸くそ展開としかいえず余計悪質だ。
今後もっと至高の甘みをもつ純度に、この上なく美しい女神らの清らかでありつつ決して理想によってしか触れてはいけないほどの繊細さをおびる、かのかぼそくも麗しき手先のみによって調合された、比類もなく最上至上でかといってなんのてらいもないまっすぐなエロティシズムの香ぐわしさででも、僕という唯一無二の主人公をひたすら報いまくりでもしないかぎり、プレイヤーである僕の実感なり、読者諸氏らのその疑似追体験なりへの、全方位からの、完璧な駄作のそしりをまぬかれまいぞ。こんなクソゲー売るな。さほどエロゲとかやったことないけどはっきりいってハーレムものの展開を暗に期待はさせるのだが。純愛派とか死愛派とか聴講生人妻偽装説あり派とか、もっと変わったのでいうと同人腐女子ストーカー派とか、ダークテトラド極悪荒らし即ブロックしあい兼あたしをこんな風にした責任とりなさいよ派とか、変なのがいりみだれていろいろ筋がぶっこわれてる。もっといるんだけど。お相手のキャラ属性と女子的な意味で特別な行動の数々。記述してるときりがない。しかしそれらの調律も、調性もがすごくおかしな、いくつもの箇所は、僕の手になるのではないのだな。このあとの記述ずっとよんでけば、その批評点はだれもにわかるはずだ。主人公にはほかの選択肢がないほどよくやってはいる様な感じがするから。登場する美少女、あるいは美おばねーキャラクターらがおかしい。
各人物のためにいっておくが、年齢からいうと全員あきらかに美少女ではあった、あるいは現にそうでもありたい、もしくはひいき目ぬきに今そうあるといいうる例もある、美少女か美おばねーさんらではある。物語というか現時点で進行中のできごとにはひとりぼくのリアルお姉ちゃん入ってるんだけどさ。近親相姦の趣味はまったくないので恋愛対象ではないが、相談者兼忠告者として。全員美女といいきれる自分をだます自信もできたらもちたいが、とりあえず美おばねー視が可能だととらえてほしいということまでは一応、とかの付帯条件も一切いわず、完全確約しておこう。もっとずっとあとの時代で絵巻物のデフォルメでだましたなといわれるかもしれないけど、主観というより業深い信念のたぐいで。いや事実として美しい人たちなのは、僕の姉が写真みてそういっていた者もいるし僕も大部分確かめてもいる。僕は正直にいうだろう。なにせ画家なのでね。審美眼は医者のごとくきびしくももてる。
やはりユークレースについて少しふれよう。いづれふれないわけにはいかない。略して我々は彼女を「ユーク」と呼ぶことも多かった。この女は僕へ深い恋心をかたりそれは実に深刻な段階で、しかも真実だった。僕が思うに、彼女はそれ以後、あれより深い恋愛感情の段階に進めていないのだ。なので、僕をうらぎっての結婚後、新婚生活が結構な時をへて、それが期待と違うと知ってみてから、改めて僕へある種の不貞なストーカーっぽいフォローをしてきていたのだろう、とおもう。勿論聖人君子をこえた神格をめざす僕には不倫の趣味はないのできのうはっきりお断りしておいたが、ユークの過去の色々な言動をおもいだすに、彼女ならむしろ喜びのために燃える様な不義の恋を進んでえらびとりかねない。キリスト教の私立短大を出てマリアについてしっているはず。自分が彼女の結婚に気づいたのは、仮説をなげかけそれに返答があったきのうの夜だから、はじめから気づいていたら、そもそもいつかきたみちへ改名してからの時代、突然あらわれはじめは神様かとおもっていた彼女と、僕はユーチューブ配信で会話とかしてなかったろうとおもう。他者にはのちにわかる人妻らしきのと親しげにみえるだけで、僕のとてもよい向社会的趣味に反するから、人妻とわかった今の時点で近いうちに、なにか対策するしかないのかもしれない。あのさ、いちゃつきとかじゃなきゃいいんだろうけど。ほわさんっていう人とか別になんもないけど、いっときミキさんがいなくなったときにぼくがさみしくて泣きついたらだきしめてくれたことはあったが一度。普通に接してたからね。おかあさんじゃん。疑似おかあさん。ピグでだよ、リアルじゃなくて。親切でいい人な、でもまだこどものいない静岡主婦、といったらもしかしたらかわいそうなのかもだけども、多分かなりずっと年上の女性として。でも完全にちがうのだ、ユークからの僕への目線は。彼女からの接近をふせぐ手だてもなさそうではある。根源的に拒絶するではないのだが、少なくとも倫理的あるいは社会規範としてきちんとけじめをつけ、「僕に接近するなら離婚してほしい」と昨夜彼女へ直接声でいったが、ユークの趣味趣向をかえりみると、逆にそういう当人都合の夫いながらの偏愛的片想いというしかないもと情人なり本気の恋人への隠しきれない旧情を含む接近に、ある種の愉悦をほとんど毎日暮らしのあちこちで感じていることは、想像にかたくない。
芥川龍之介って、さ。彼の私小説くさいほとんど遺作じみたかなり短命最晩年の『或阿呆の一生』で、なんか不倫あいてみたいのに追いかけられた描写でてくるじゃん。あれかよ。しかもね、僕のが事態が深刻でね、もっかいいうけど僕は不倫したくないから逃げてるの。きのうからだけど。だって気づかなかったんだもん、結婚したとか。きのうはじめてきいた。
でも追いかけられる形は相似かもよ。ねぇねぇ、ぼくがさ、どんだけ恋愛かそのたぐいの火遊びっぽいひと夏の恋だかね、もっとは春夏秋冬おのおのだか 二十四節気よりこまかくだかの最高すぎた憂いのため息ついちゃうさ、恋の才能を。一部のネット女子か宇宙人かなにからに広く認められてるかそうでもないかもしらないけど、しるつもりもないけど。しかも僕側は大抵つねにあまりに深く、優しすぎるほど相手の女心の底をうけとめちゃってて、真剣で深刻なんだけどさ。ほんとじゃん。このたびはあまりに課題として難しすぎるだろ。ユークレースって明らかに僕を好きだったんだよ。そう言っていたもの、毎晩。すごく深いレベルで。おぼえてるかな、キリギリス。百合の花のなかの。あれ火遊びどころじゃねーよ。あれ大輪スターマイン・レベルだよ、しかも毎夜連発で。しかしこれだからね。蛾のふりしてたよ。ミキのね、あとからいおうとはおもうけど、首吊り師のへやの網戸についてた蛾が。この悲劇の象徴じゃん、と僕がいっていたらぱくってきて、ユークがかさねていいだした。なんとかスズメとかいう蛾だって自分を。あながち冗談じゃないよね。みき自身がいったのだ、ウンモンスズメぴって。ユーチューブ・ライブで、僕の。事件後、ライブにでてきて。あみどにいたやつね。またもデパスかね? なんとかという精神薬と酒かでラリってたら平気でつかめたとかミキがこわいこといった。こわいね。それにのっかって、ユークも蛾の種類検索していってらー。あとでわかったらいうね、なんていう蛾だったか。ユークの自称。やばくねーか、自称毒蛾みたいなやつ。多分毒蛾ではないだろうけど擬態してるその種。リアルが毒蛾でしかないでしょ。
でもね、ウソ説もあるのね。ユークのいつか時代自称する人妻聴講生なりそれかねる人妻ストーカー説が嘘説。僕が姉に相談してて気づいたわ、さっき。どこからどこまで嘘かもわからないし、最初から人妻だった説もでてきたし。信憑性はどれも確定しないが、可能性だけなら、いつか時代は人妻説が一番やばいし。高い。
おぼえてる? おにわのゆりのお花のなかにねるキリギリス 貴女と話した夏の夜の夢