自分の存在は無意味で
あなたの存在以外に意義がないとして
この宇宙のどこかしこにも
あとかたもなく
遂には消え失せてしまう都市の一部に
輝く夜景の一部になって
あなたは昼も夜もうつろだ
もしあなたが万物の根源なら
その体はなべての始まりに属し
遂には自分を飲み込み
語りえないほど複雑な迷路をつくり
この星々のどこかしこにも
いかなる分け隔てもなく
やがては 妄執の結果
堂々巡りの現世に返り咲く
事実あなた以外の存在には意義がない
だからといってその美は失われゆく
さも捏造された嘘ばかりの物語
さも自由とは名ばかりの愛の虚構
求める程しりぞけあう
永遠のさがの消せない刻印