性格悪い奴は死ぬまで悪い。性格が途中で劇的に変わる事がもしあるとしても、少なくとも経験的にはその様な例に直面できない人の方が圧倒的に多いだろう。だから性格が悪い人間に近づく者は、確実に損害をこうむる。彼彼女らは他人に敵意を向け、害をなす事について自分の良心を痛める事はまずなく、常々自分の損得勘定を優先させるほど性悪な習性だからこそ、共感性が低く、思いやりがない行動をしがちなのである。
人は性格が良い人としか少しも関わるべきではない。性悪にも小悪魔的魅力があるなどと考えてはならず、その本性を示すわずかな兆候にも敏感でなければ、人生のあちこちで大いなる破滅を招く。やけどで済むなどという甘い観測がうまくいった例を私は、知らない。単に性悪とは、近づけばわずかでも決定的に幸福を損なう劇物なのである。
当人がどれほど賢明でも、隣に侍っているのが悪魔ならその末路はみるまでもないだろう。