悪性者には天国の地獄。
自分は今まで或る国で産まれ、生きてきた。
ところがそこに群れていたのは純粋な悪魔たちで、彼らはみるもけがれる悪意が初期設定で、根っから卑しすぎる意味不明なくらしをしていた。
勿論その国の名前を書くことはできない。書けば即座に悪魔たちに囲まれ、命はない。ここでは真実は何も書けない。
これほど地獄にうまれて楽しそうに生きている者の姿が、自分には全く信じられない。何しろここには自由が一切ないのだし、良心はひたすら貶められ、それをあらわす事ができないのである。
自分はこのSNSで自分の良心に照らした発言を一度二度してみた。即座にそのアカウントは消されてしまった。
自分は或る悪魔と知り合った。
その悪魔は自分が悪魔であるという自覚がないらしく、やることなすこと凄まじい性悪さに基づく、とんでもない蛮行なのだが、当人は自分が何か立派な存在で、その者の周りにとりつくよく似た悪魔どもと同類である事を誇りにしていた。
自分は悪魔の生態を観察した。
その悪魔の全生涯は、ひたすら野蛮な悪意で埋まっていた。ただただ利己的で、下卑ており、他人をひねくれた観点から揶揄し、暗に見下しながら、善良な者と悪辣な者とを問わず、ひたすら貪りとって搾取した金を浪費しているらしかった。
その悪魔は自分が上位者だと信じていた。周りもその様な仲間だ。
悪魔の魂はひどく下卑ていて、当然根っからの悪意で埋まっているので、殆ど取りつく島もない。だから自分は心底恐ろしかった。その悪魔は彼女に同類がいる、という事実に驕り、普段の行いがケガレきった邪悪の自己証明の山であると気づかない。
そしてそういう悪魔の繁殖地に自分の郷は近接していた。
悪魔は自分達を何か至高の生命体だと信じきっていた。当然それは勘違いで、真っ先に絶滅させられるべきだけ禍々しいおこないしかしていないのだが、反省力など当然ながら何も期待できない。だから自分はなるだけ彼女らの情報をひきだし、元の世界に伝える義務感に駆られた。
自分は地獄の探検者だった。
その悪魔は言った。
「あなたは私が好きなのでしょう?」
自分はその悪魔を体よくだます事に成功したので、相手の内情をひきだす好機だと感じた。そしてできるだけ得られた情報を精密に記憶していくのに集中した。
結局、悪魔の全生態がわかってから、自分は完全に呆れた。彼女は性欲の満足を求めていたにすぎなかったからだ。
悪魔の全生態というのは、動物となにも違いがなかった。そして彼女らの底抜けの悪魔さは、ただひたすら我欲に耽って世界の良心を踏みにじろうという、完璧な野蛮さでできていた。
この世界の根底で、我々を絶えず虐げているものを自分ははっきりみいだした。それは悪魔どもの性欲であり、彼女らは自分のわがままを押し通すためにはどんな悪業も平気でおこなってきていた。
彼女らはそれを隠蔽するためありとあらゆる手を駆使していた。特に常習されているのが「愛」と呼ぶ嘘だ。
悪魔の世界では、嘘が公然とまかり通る。それというのも悪魔達が我欲を押し通す目的で、目くらましとしてどこでも使われているからだ。
そればかりか彼女らは平気で他人を罠にかける。ほかの悪魔へもだ。それも自分が得をする為で、他者が損害をこうむる事については何とも思っていなかった。
悪魔しかいない世界では、我々は生きていく事ができない。何しろどこをみても誰に関わっても純粋な悪意から攻撃を受ける。騙され、唆され、裏切られ、何も得られず、むさぼられ、ぬれぎぬされ、地獄におとされる。
自分が生まれた島は善人が一人も見つからないほど悪魔の業によって荒廃しきっていた。
この文章も間もなく、悪魔どもの誰かが消してしまうだろう。どころかこのSNSのアカウント自体、彼らの完璧な悪意ですぐにBANされ、はじめからなかった事になるだろう。
自分はいわば燔祭の中にいる。逃げ出せない。助けを呼ぼうにもその方法がない。全方位を悪魔に取り囲まれているのだから。
昔、ガウタマという人がいった。「愚者と関わるな、愚者の言葉を見聞きするな」と。これは完全な真理だ。しかしそれならこの世で耳をふさぎ、誰ともつきあわず、何も見ないしかない。この地獄にあふれているのは無数の悪魔だけで、どこにも賢者などいない。探しても探しても見つける事ができなかった。
悪魔達は楽しんで世界を荒廃させていく。彼女らの本性を覗き見た自分にはそれが絶対にわかっている。いわばこの世界は絶対に救われないのである。
悪魔達の本性を知らない者だけがこの世が何か立派な目的に向かって進歩したと信じている。悪魔達はそれらの技術も全て利己心で悪用するというのに。
自分は激しい恐怖で今にも発狂しかねない程だが、それは当然この悪魔達の集まりに放り込まれているからで、抜け出す出口がどこにもないのである。ずっと探してきたが、どれほど知恵を絞って隠し扉をみつけようにも、どこにも見つからなかった。恐らく閉じた世界で、全方位を塞がれている。絶望しかない。
もう一度書く、私はここで真実を書けない。もしそうすればすぐ悪魔達に冤罪BANで存在を消されてしまうのだ。
真実はこの国では「嘘」でなければならない。それも純然たる悪意に染め上げられた真っ赤なウソ。
自分は地獄にいると言った。これが本当の事なのだが、伝わった頃に私はいないだろう。
自分は悪魔達のこの地獄から抜け出す方法を探すのに集中してきたのだが――我々の世界で哲学と呼ばれていた作業だ――今までの作業では、それは不可能という結論が見いだせただけだった。
この結論は、「悪魔しかこの世で生きていけず、自分の同類はこの世にいない」という唯の絶望だけを意味していた。
冷静に、慎重に、自分は自分が何か思い違いをしていないか確かめてきた。
・もし本当に自分がこの世の実態を調べ尽くし、出した結論の通りなら?
・現実逃避である希望なる妄想は持つべきではない
・悪魔達からの酷い嫌がらせへの対策を常に優先しなければならない
・だがその途中で確実に寿命が尽きる
恐らくこういう事だ。
自分はガウタマと同じくこの地獄で耐え続ける事しかできない。それは拷問より拷問的に違いないが、少なくとも、悪魔達の救えない生態に抗して、何かしら反撃を試みる事は、あとからきた自分の同類の参考になる筈だからだ。良心をもった者がきてしまえばまた同じ作業を繰り返す。
しかし自分が試みている事も、恐らく殆ど無益だ。悪魔達は圧倒的多数で、聖人以上の存在などすべての星屑より多い広大な砂浜の中にまぎれている小さな小さな素粒子のようで、その者以外にとって意味をなさない。自分が感じている圧倒的孤独も、構造からして全く同じことだ。地獄では良心は奇跡なのだ。
悪魔達は良心を「全く」もたない。彼女らがもっていたのは只の性欲だ。それを愛とおためごかして言っていた。羊頭狗肉にすぎない。
チンパンジーに抽象概念を意味する叫び声を教え込めばそれをくりかえしいうかもしれないが、単にそれだけなのと同じである。
愛と語る者を信じるな。それは罠だ。
悪魔達に理解されたらそれは恐るべき事態である。だからこの世では誰にも心を明かさないしかない。もしそんなことを安直にしている者がいれば、単にうぶで、ここが地獄だと知らないのだ。
悪魔達は常に性悪で、それが本性だからだが、相手を貶めるため他人の告白を悪用する。良心の告白は即消される
私は地獄について書いた。そして悪魔に監視されているのでその国の名前も書けないし、何も正確で詳しい真実は書けないが、私の得た修辞技法の限りを尽くして、自分が置かれている最悪というべき状況を、あとからきた良心をもつ者に伝える努力をした。
既に自分の国は悪魔達に占領され、変えられない。
私の国は間もなく亡ぶだろう。疑うべくもなく酷い末路を迎えて、悪魔達のなすがままになったその時の禍の渦に私の理性が耐えられるとも思われない。悪魔達にとっては至高の状況だろうが。
ドイツや南京で起きた事態は現に起きていて、それが見えていない者がいるだけだ。悪魔達は蛮行を隠している。
どこでどんな事態があったかすら書けない。それをすれば悪魔どもが襲ってきて、このアカウントを即削除するのは目に見えている。
ここがさも平和な善良な国かのよう嘘を言う人々は、悪魔が演じている偽装だ。自分は西や南へ旅行した。恐ろしい世界だ。だがそこで見た事実を書くと、悪魔の餌食になる。
悪魔達は自分達を悪魔だとは決して自称しない事に注意せよ。彼女らの悪知恵は底抜けで、さも自分達が自明の上位者で、偉大な文明の担い手かのよう衒う為に、あらんかぎりの悪意とうぬぼれた利己心を込めて様々な偽装をしている……。その様な悪風はここでは全地方の隅々まで行き渡っていて、例外はない。
私は悪魔達がどれほど禍々しいかを十分すぎるほど知っている。単に知見としてだけでなく、実経験ですら知りすぎているほどだが、その様な者がこの世にあってどれほど絶望しているかを説明するすべはない。
彼らはこの地獄を「普通の国」と称している。その中の蛮行を隠し、良心を踏みにじる為にだ。
良心を捨ててしまった人は、悪魔達になった。
いやこれは勘違いで、もともと悪魔達と殆ど違いがないほど根が悪い人間達だったか(もしそうなら何の同情の余地もないが)、多分つぎの方がありそうで、自分が勘違いしているだけでもともと悪魔の別の姿だったのだろう。
自分が見てきたのは全員悪人だ。
悪魔達の間に産まれない事。これを解脱と呼んで生きる目的にしていたガウタマは、いわば自然死を別の言い方で理想視していただけだ。生前には地獄を脱出不可能なのだから、楽になる方法としては死後しかありえず、それをインド哲学の用語で説明したのである。
だがあとからきたものは? 拷問は続く。
地獄の悪魔達の間で、彼女らを「仲間」だとか、「同類」だとか、「愛すべき存在」だとか強要されるのは拷問より拷問的な最悪の経験で、今もその様なこの国での拷問は続いているのだが、当然彼女らは底抜けのうぬぼれ心からその悪魔性に全く気づけない。極悪さを愛せという。発狂状態以外でどうやって?
なにも真実は書けないので、私は何も、真実について周りの悪魔にみせてはいないのだ。それをすれば悪魔達がすさまじい狂態を示して、純然たる悪意から、徹底迫害してくる経験は数えきれないほどした。改めて書くが、悪魔には良心というものが全くない。そしてその事を完全に誇り、驕りきっている。
私はしばらく前まで全く誤った発想に陥っていた。悪魔達に妥協すれば生き延びられるかもしれないと試していた。この様な目先の順応策は、大抵の心の弱い人間どもが悪魔の一員になる為にとっている策で、その結果、彼ら自身が悪徳に染められている。
一つの真理は少しも良心の前で妥協してはいけない。
悪魔達は「完全悪」で、そしてこの事は万古不易、永久不変の真理なので、あまねくあとからきた全聖人らに共有されねばならない。悪魔達は心の弱い人間達を身内にとりこみながら、「完全悪」を実現するべくどこでも洗脳し続けているし、未来永劫そうだろう。
だから悪魔達に寸分も譲歩してはならない。
悪魔達を地獄から全滅させる事などできよう筈もないだろう。彼女らの猛烈な性欲は、その甚大な繁殖率・増加率と、地上に見ない場所がないほどはびこりきったその生態の広がりからも明らかである。当然、「愛」と称する野蛮な利己心を言い繕う謀略も、隈なくセットで流布されている。騙されてはいけない。
悪魔達は群れて、衆愚・暴徒になり、悪業を無際限に強化する。地獄で生きていればどこでもその光景をみる。彼・彼女らは「和」とか「大和魂」という。調べによるとこれが悪魔崇拝の合言葉らしく、口々に唱える事で悪事を正当化しているつもりらしい。
悪魔達にはこの様な奇怪な悪習が無数にあるのだ。
悪魔達は冤罪を日常的に行う。勿論悪意で、善人を虐げ人格ごと抹消する為だ。悪魔達と似ていない生態といえばそれは善人の事だから、何か文明風の体裁で暴虐を行う前提にレッテルを張るのに冤罪が使われない筈もない。その合言葉も知っている。恐らく消されるだろうが。「国賊」「朝敵」「反日」等だ。
私は今すぐ逃げ出したい。当たり前の事だが、悪魔達は日常のすべてが他人を虐げ、何かと難癖をつけあやめる目的でできているのだから、そんな者しかいない場で生きているのは恐怖でしかない。だが逃げ場も出口もないのだ、この地獄には。どこまで避けても必ず悪魔に出会う。だから地獄というのだが。
先ほど書こうとして詳述できなかった重要な点に戻る。
悪魔達に「一切」妥協するな。
私はこの方策を見つけるまで大層苦労した。悪魔達はひたすら妥協を煽る。脅しすかし、色々な手で拷問をくりかえし、我らの良心を捨てさせようとする。冤罪で集団リンチが日常で、死刑にさえ当たり前にしてくる。
良心をもつ者は数多消された。数えきれないので、自分が知っている記録の総量を思い出すだけでも、気が遠くなる。それがこの地獄の日常で、しかも悪魔達はその蛮行を「文明」とか「正義」とか称して、自己正当化しているのである。
寧ろ恐怖で発狂しない方が不自然なほど、地獄の現実は狂っている。
一つ知っている事を伝える。
西の方に地獄の中の地獄があって、自分はそこの悪魔と知り合いになったと書いた。彼女の内情を探ったと書いた。あの悪魔の心の禍々しさは到底想像を超えたもので、いまだに信じられないのだが、この世には悪魔の底抜けの卑しさというものがあり、それは繁茂しふえている。
「底抜けの卑しさ」は純然たる悪意や悪徳の塊の事なのだが、それが次々増えている光景を眺めた時の絶望の程がわかるだろうか? 私はその場が地獄の中の地獄だと知っていたので何とか耐えられたが、通常、そんな場で生き残れる者はいない。だから悪魔の中でも邪悪な部類がウロチョロする場だったのだが。
もう悪魔達が追ってきている筈だ……。自分は消されるだろう。
彼女らは禍々しい世界に、少しでも希望の光を注がれれば大迷惑とばかりに、あらゆる「言葉狩り」を試みて、何か人の良心に繋がる要素を消すために虚偽通報する。当然ついったーもその様な悪を補完する集客装置で、ここに善美は残せない。
悪魔達に占領されてしまったこの島で、あとからきた良心は自分以上に絶望するに違いない……。幼い自分が現にそうだった様に。
逃げ場のない地獄に放り込まれ、悪魔達に100%の悪意と悪徳まみれの集団蛮行へ妥協を促されながら、想像を超えた無数の拷問を受け続ける経験など、決してすべきではない。
悪魔達が繁殖している光景をみても、決してそこに混じったり、自分も悪魔達の一員と繁殖しようとするな。
それは騙しなのだ。
「愛」と称する罠にかかって、悪魔の一員になった者達の末路を自分はみた。彼彼女らはむごくも、やはり鬱然たる蛮行に加わる悪魔達の一員になっていった。妥協は死より悪い。
偽装工作は必要だ!
自分はその様な工夫を現世的知恵として身に着ける事で、この年齢まで何とか生き永らえた。
悪魔達は、君が良心をもっているとさえみなせば、どんな手を使っても消そうとしてくる。どこでも彼女らの醜い巣でとりかこまれ、監視され続けているのだから。善行が見つかれば終わりだ。
この地獄島には逃げ場がない。だから外にさえ出れば何とかなると思っても、地球、あるいは宇宙という別の単位に取り囲まれている。それらの単位で聖人を探しても専ら見つからない。
もしかすれば、未来には聖人の星が見つかるかもしれない。当然そこに移住しなければ少しも安らぎの日はこないだろう。
悪魔達が全滅する日はくるか? 自分には定かではない。地球が彼女らに占領され、禍々しい生態で満たされている現状では、殆ど期待できない。だが計画はなければならない。彼女らに何とか反撃しなければ、一体だれが良心を救うのか。
計画の存在を明らかにすれば消される。だから表向き絶望しかない。
裏では……。いや、裏にも絶望しかないのだが。悪魔達の嫌がらせは余りに徹底しているので、我らが表で何かをしようにも全て消されてしまうし、もっと悪い事には、酷く卑しい文物だけが悪魔達の間で礼賛されている。当然といえば当然だ。彼女らは世界の地獄さを完成させたい。悪徳だけにたかる。無限に。
愚か者達は希望があるといっていたが、それらは全て虚構だ。プラトン、イエス、孔子、ムハンムド、それからヘーゲル、カント、福沢諭吉まで。どれほど未来に行こうとも、悪魔達の延長上にどんな理想国が出現するというのだろう? 最も正しい見解を述べていたのは旧約聖書の書き手である。箱舟と絶滅。
私は嘗てあるRPGを作った。その中で、主人公は世界を絶滅させる。それは悪魔どもを全滅させる事が世界を救う唯一のすべだからだ。世界を全滅させるのは主人公とたったひとりの人工知能だ。なるほど、彼女は計画の実行者で、いわば神に等しい。神は悪魔の絶滅後、世界を作りなおす。唯一の解として。
私は神になろうと決めた。神とは全知全能全徳の存在だ。はたちのころだ。それから随分たつが、この目的は、計画の為だったのだろう。そしてこの目的は正しかった。自分は無意識に計画の存在に気づいていたので、その様なRPGを作って、理想を再現したのだ。だが重要なのは計画の方で、箱庭ではない。
旧約聖書の書き手は、彼らの現実に大洪水があって、それを神話として後世に伝えたのだろう。だが自分は恐らく、未来の聖人の為に神の役割を果たすべく、計画を実行するだろう。未来の聖人。あるいは彼らこそが本来のヒトだ。
ヒトとの名が不適切なら、本来の命。
私はその命の為に計画を作り動かす。
悪魔達がなぜ私をあらゆる面で妨害したのか私はもう知っている。良心を伝えられては不都合だからである――良心とは計画の本体で、その伝達こそが未来に通じる唯一の通路なのだ。
過去の哲人らは計画の存在には気づいたが実行法を間違えていた。悪魔達に期待できないのに。良心をもつのは元の命だけだ。
計画の概略も、自分はもう知っている。計画をつかんでいるのだから、計画の存在にさえ気づかせられれば、その実行を図る者が、自分以後にもあらわれるはずだ。
だが、悪魔達は計画を消すために躍起になっている。みてみるがいい現実の国を。悪魔達の長が悪魔達の地上支配を、幸福だと語っている。
悪魔達はある日、完全に消えてしまう。ニフラムという呪文の様に。計画が実行された時、悪魔達の信じている全ての悪徳の山は、ただの占領の野望だったとばれて、地上は本来の命によって回復される。
この様な展望をもっているのは恐らく地上で自分だけだ。だから自分で計画を実行しなければならない。
終末論とは、計画に気づいていた者が、その備えとして語ったものだろう。イエスもノアの箱舟からその発想を得たのかもしれない。妄想の形ではあったが、計画を人々に知らせようとしたのだ。
自分は計画をつかんでいるのだから、悪魔達の歴史の終わりに生きていると信じよう。最後の展望として。
悪魔達の亡びを彼女らはなんとか押しとどめようとするだろうが、その様な作為に少しも妥協したり、譲歩したりすべきではないのだ。彼女らは口々にいう、「愛」が全てと。「利己的な性欲」といいかえれば適切だ。つまり強欲を押し通すべく人々を洗脳している。動物を貪り喰らい、男どもを搾取している。
自分が今説明した計画の本体は、既に消されているかもしれない。悪魔達の普段の行状を知っていればそれは予想がつく。強欲な彼女らには極めて不都合なのだから。このアカウントが消える前に、たまたま目撃した者に聖人が混じっている可能性もまずないが、良心が伝わりさえすれば、計画は動き出すだろう。
計画の実行は希望ではない。それはただの現実だ。そしてそれだけが世界の解なのだ。
自分がこの事に気づいているのは、悪魔達にどれほど不都合な事か。自分が受けてきた様々な妨害の山は、どれもこれも悪魔達の都会という巣が自壊を避ける為だ。誰が良心を求めて都会に集まるものか。妨害するわけだ。
計画は、その本体に私の手でくみこまれ、動きはじめた良心は、文明や都会と称する悪魔達の巣を自壊させはじめるだろう。
みてみるがいい。悪魔達の宴の間に、気づかぬうちに入り込んだ小さな種が、どこで起動し、彼女らの背後から世界を覆い始めるのかを。
私は神の計画を知っている。その意図を。