2022年2月2日

人類の墓場に住む人々の性的退廃と漸次絶滅

経験的・現実的に、東京人とか京都人とかが「童貞」という言い方で、又それを人格への侮辱表現として、特に男性にかぎって性行為を同調圧力で強要させようとする言動をする傾向があるのは、一言でいうと、東京人・京都人一般の貞操観念と生態が退廃しているからである。
 第一に、かれらは性売買罪を犯罪だと感じていない。いわゆる芸妓・芸者とか遊女・娼婦・風俗嬢・キャバクラ嬢・男娼・ホストとかいわれる類の、売買春をおこなう性風俗・性産業社会を、しばし文化として美化さえしている。すなわちこういった性売買界になじんだ人間は、婚外の性交渉を、特に相手へ金をおとしながらおもな客となる男性が盛んにしたがる状態を常識だと心から信じ込んでいるのである。これを退廃的と表現してかまわないだろう。京都人もその様な退廃傾向をもっているのは、いまとなっては一地方都市だが、平安京のころから性売買罪が芸妓の社会として営まれてきた経緯によっているのだろう。
 第二に、かれら東京・京都人一般は通例、純潔を重んじないどころか「捨てる」などと表現し、その貞徳の逆の姦淫を好む大変な悪徳を広くもっているわけだが、それというのは、このひとびとは長く退廃生活を経過してきて、性行為全般を生殖行為だともはや思っていないのである。すなわち、これらのひとびとは、性行為を生殖以外のなんらかの娯楽だと思っているのだ。似た様な類型の言動をした名古屋人もわたしはひとりみたことがあるが、その男は妻子がいた。はたまた、単なる性行為だけを目的に軟派をくりかえす東京人もみた。かれらの淫行の癖はソドム・ゴモラを聖書の神が滅ぼした理由となる様な典型的悪徳と考えられるが、要は性売買罪のはびこりという都市的退廃によって、出生率が東京・京都など都市圏で最下位層常連な事と照合される。この要素はいわば東京・京都人一般あるいはその他の国内都会人一般が漸次絶滅しつつあることを意味している。

 姦淫小説・アニメ・動画・同人誌をまきちらし、それを自慢する。こういった極めて奇矯なうえに、猥褻物頒布罪をなぜ進んでするのか通常理解しがたい行動類型も、日本の過密都市部で長らくはびこってきた退廃の結末である。純潔を重んじないこと、特に男性のそれをさも広く通じる風紀のごとく、あたりまえのごとく、東京・京都人らがケガレた様子でさかんに軽侮することは、同時に、浮気、不倫、買春罪、愛なき性関係といった、性産業に従事しない女性一般にとって不都合な社会をかれらのすみかにつくる。こうして日本の各大都市部では女性一般も退廃生活になずみ、遂にはかれらの天皇を模した中華思想の虚栄心から自慢しつづけてきている金銭勘定やうらぎりで満ちた都会生活という、人類の墓場をつくるのである。