徳には幸を、不徳には不幸をもたらす者を神と定義すれば、禍福をあざなえる者こそこの世でのカミらしさを最も身におさめているだろう。 徳を自らまたは他者に公益をもたらすもの、不徳を自らまたは他者に公害をもたらすものとすると、徳という原因を幸という結果と一致させ、不徳という原因を不幸という結果と一致させる勧善懲悪こそ、まことの神のわざである。