君が救われるだろうことを
僕が無数につくり
それらのどれも
ただ逆さにした宝箱みたく
ばらばらと地の果てへ転がっていく
だが君の前に置かれている
この世がいかに乱雑で野卑か
下らない人間が都会に集まり
君を無限に見下してくる
なんにも知りやしないのに
いやなにもしらないからこそ
都会人たちは驕り高ぶり
君を際限なく罵ってくる
君の救われるだろう未来など
どこにも落ちていないとして
僕がすでにばらまいておいた
あらゆる善のかけらを拾い集め
やがて君も悟るだろう
この遊びが唯一の遊び
人を救い出す仕事だったのだと