2020年10月10日

人物の主観評価

卑しい人々は卑しい人を偉人だと信じている。
 内乱罪、外患誘致罪を行い私腹を肥した死の商人坂本龍馬を偉人扱いしている人々を、平和を重んじる良識的な人々は理解できない。また小説家司馬遼太郎の嘘――実在しない船中八策、決して主導したのではない薩長同盟の仲介、現実には徳川慶喜自身の考えによる大政奉還を坂本が進言したかの様いいつくろう悪意ある作り話など――を史実と混同している愚かさ、虚構と知っていても妄想を優先させたがる厚かましさについても、並以下の知性の持ち主らにしか意味がわからない。
 これらはある人の主観評価に投影性がある証で、当人の品位に応じた徳性にしか理解が及ばないからである。