2019年3月16日

より道徳的な生き方が幸福さの定義

世界で最も幸福なのは道徳的に望ましい生き方をしている人で、その道徳性がより普遍的なほどますます望ましい。不道徳な生き方をしていた人は齢を重ねても敬意を受けることなく老いて死ぬ。加齢が望ましいのは道徳性が時間と共に高まる生き方をする場合だけだ。その生は他人にも望ましいのだから。
 大富豪が最終的に慈善事業にしか資産の使い道をもたなくなるわけは、富の寡占による汚名を補いきれる程カネ(多くの場合保有株の時価総額)の限界効用が高くないことに悟るからだ。自身が利他的な性格であると周りに示すことで得られる尊敬以上の効用は、富では得られない。聖人が模範なのはこの点だ。