我々自身が幸福になるという目的を最もよく果たした人は、通俗的商業性を達したがため大勢の民衆に絡まれ大金や認知を得た人に比べ、はるかに優れた一生を送るだろう。今日のSNS環境に最適化するのは、全くこの目的にとって矛盾が大きいと悟るべきだ。
幸福は人気から得られない。全く不人気でいて最も幸福な人が想定できるし、全く人気者でも最不幸な人もいる。最高善に幸福はほぼ一致して含まれるが、人気はそうではない。SNSが誘引しているのは人気者を通じた運営者の金儲けであり、人気者自身は客寄せパンダの役割をしているだけなのだ。この大きな罠は芸能界全体についても言える。我々は最高善の追求を通じ不幸の要素を排除していくべきなのだが、その中には人気取りを鼓舞するSNSも含まれている。