鈴木雄介ブログ
2019年1月16日
絵について
人類が絵など記録を通じ行うのは或る思いの伝達だ。この文化素は人を白紙から文明に飛躍させる。だから抽象性が芸術の核であり、その度合いが前衛の目的でなければならない。
グリーンバーグの指摘した重要な点は前衛が純粋芸術の使命と見抜いたところだった。ゲルハルト・リヒターはピンぼけ写真を描き写す作業を通じ、プラトンのいう椅子の模写と同じ二重模倣に陥っている。これは彼の抽象画が抽象表現主義の模倣であったことにも当たる。模倣は芸術の一般錯誤であり、独創性のみが本質だ。
次の投稿
前の投稿
ホーム