悪人や性悪が繁殖する事は、不幸を増やす結果になる。性悪の遺伝子はさらに不幸を拡大し、周囲のみならず子孫自身が不幸になる。悪人にとって死は救いであり、子供がいない事は幸運である。彼らを繁殖主義者と呼べる。
幸福主義者、即ち哲学的な善人は子孫繁栄によって周囲にも当人らにも幸福を拡大しうる。
両者は利己による有害と利他による有益という別の道を辿っており、繁殖主義者の好む金儲けは有害、幸福主義者の好む慈善が有益な証明である。繁殖主義者の目的は不幸の拡大に過ぎず、その子孫もまた不幸を得る為だけに生きながらえているのだ。この意味で繁殖主義者は世の反面教師で悪例である。子供を増やすことが目的な繁殖主義者は不幸をふやし、哲学が目的な幸福主義者は幸福を増やす。