小さな社会
小さな町
誰にもきづかれない
誰にも悟られない下らない人生というもの
その上に咲いた花
すみれ葵かなしみのたんぽぽ
実際誰のためでもない
生きている理由を問い続ける
大きな雲が通り過ぎていく
この頭上にはてしなく広がってる
大宇宙のなかで蹲ってる
そんな命に語りえる言葉
もういい加減に明日なんだから
歩き始めねばならない
もしこの社会が終わって
おおくの望みの通り破滅が来た
その日が目の前にあるとして
だからどうした
きみが死のうが生き返ろうが
それがどうした
このそらの果てに住んでいる
かぞえきれない異星人たち
彼らの祈り思い不思議な言葉の列
だからどうして
貴方にそこでくらしていく
おおきな理由があるっていうんだ
単純にもういつだっていいけど
この小さな命の為に宇宙ができた訳でもない
おおむかしの物語
読み返してみて
なにか古代人の息吹を見た
他に何もなかった
野蛮だった過去の記録がなんになる
下らない人類の徐々に進んでいく文明の内に
うみおとされるその命がみいだそうとする真理
いい加減に厭きない
かみのつくりあげたとされる世界を
知り尽くそうにも時が足りない
何世代かかっても世界が広がり続けていく
本の山につぎつぎ埋ずまっていく死体の群れ
この腐臭に満ちた世の上に
誰のため働き続けるつもり