2011年12月20日

仕事

小さな社会
小さな町
誰にもきづかれない
誰にも悟られない下らない人生というもの
その上に咲いた花
すみれ葵かなしみのたんぽぽ
実際誰のためでもない
生きている理由を問い続ける
大きな雲が通り過ぎていく
この頭上にはてしなく広がってる
大宇宙のなかで蹲ってる
そんな命に語りえる言葉
もういい加減に明日なんだから
歩き始めねばならない
もしこの社会が終わって
おおくの望みの通り破滅が来た
その日が目の前にあるとして
だからどうした
きみが死のうが生き返ろうが
それがどうした
このそらの果てに住んでいる
かぞえきれない異星人たち
彼らの祈り思い不思議な言葉の列
だからどうして
貴方にそこでくらしていく
おおきな理由があるっていうんだ
単純にもういつだっていいけど
この小さな命の為に宇宙ができた訳でもない
おおむかしの物語
読み返してみて
なにか古代人の息吹を見た
他に何もなかった
野蛮だった過去の記録がなんになる
下らない人類の徐々に進んでいく文明の内に
うみおとされるその命がみいだそうとする真理
いい加減に厭きない
かみのつくりあげたとされる世界を
知り尽くそうにも時が足りない
何世代かかっても世界が広がり続けていく
本の山につぎつぎ埋ずまっていく死体の群れ
この腐臭に満ちた世の上に
誰のため働き続けるつもり