社会生態の適応則は環境条件でかわる。
より適応できる場所にあるかぎりその生態の生態型はにた変形や淘汰をうける。遺伝子の中身は自己複製の素質のみと仮定すると、どの個体変異や姿形の展がりにも環境条件からの因果律をともなった作用、働きかけしかないだろう。又どの文化素も個体のもつ遺伝子の型を表現したもの已なので、この子と素の間に大きな違いはない。「社会」の中で全く複製されない個体がないなら、つまり必ず存在し、どんなに動きの鈍い単細胞生物でも相対活動するなら、遺伝子のそれは事実上、文化素、乃ち生態行動の同種間功利とおなじ結果へ至る。