2011年3月30日

Wikipedia原理主義批判

個々の推察のよせあつめでしかありえない如何なる百科全書と同じく、Wikipediaの記述は精確さよりも実証されない偏見を恰も共有地の権威かのごとくふるまわせる悪意が暫し入りこみがち。故Wikipediaは参照先ではなく批判先としてのみ有用。
 Wikipediaを聖典化しようとする全文脈一系の悪意は、必ず最大の組織と全体主義からのくりかえされる偏見でみたされる。そしてこの悪さは既存文脈を手比べてみてより精確さ、実証さをたしかめうる知式へ習うのが次善としか教ええない。つまりWikipediaは信じ込むべき聖典ではない。それどころか多くは特定の意図からの偏見づけや主観からの独断がこめられているといえる。
 いかなる文献にとっても、最も有用な習慣はそれらの誤りをさける批判的か検証的な、たしかめのよみかた。之をのぞくどのウィキペディア主義、或いは知識共有地もあやうい。