艸原を吹き抜ける風の冷たさよ
おゝさかのひと見分けえぬおもむきよ
うそをつく京都の人は腹黒き
すでになき旅館の跡の駐車場
山の姿たゞ冬の日に澄み渡る
清原よすゝきの穂の照る夕焼けと
田の園に建つきたなさは量販店
井なかにきやよまぬけなるマクドナルド
くるま嫌いにはトヨタ車もなしの顆て
ユニクロを着て笑われる小日本
神社にあがろうとすれば吠える飼い犬
江戸びとに何一つ学びえず
青空に吹くかぜの香は故郷の香
まよなかに点くあかりありいなか町
ヤンキーの捨てる空き缶捨て返す
この広い宇宙にけがれなき吾れ一人
南蛮の愚か以外に特技なし
関西のきたない以外の因果なし
東京者その見苦しさ笑うべし
真冬日に願う人類絶滅の日
倭人とは金輪際付き合わぬべし
間違えるしかできぬなり老いた駑馬
吾より若き愚民は救われない
悪評を着せて足を引っ張りし関西出身者
関西圏ふれゝばふれる程いのちけがれり
えどにゆく者は堕落しかしない
西海に近づきて薩長土肥の悪事に染まる
わが厭う倭の悪業が全滅すべき島
単純なナショナリストが政やっている
急ぐなよどうせこの世は枯れ野原
天翔ける云を推し運ぶ薫る秋風
卉の香は生まれ遊べる土に伝えり