白川字学は事実上、文字解釈学の一つだった。故この解釈学の系統を通して已利用すべきで、実証界では扱えない。それは科学ではない。より詳しく定義すると、学は僭称か言い過ぎなので文字解釈論とよぶべき。
白川字学は考えや理説の体系的提示で、あわよくば原理主義の典拠にされかねない危うい立場にある。この一見整然とした体系はつまり特定宗教の固まった解釈へ悪用され易い。よって白川字学を必須の課程や、語源論か説という扱いでの参照をこえた国定のイデオロギーとするのは決して賢明でもない。
最もてばやく理に叶った方針は語源論への体系