2010年10月31日

徳のひかり

既に雨は止み
ゆっくりと曇り空が戻る
だれもみな
あのひを忘れなかった
きのうから降り続く
微かな雨足の所為で
私の気分は
少しずつ沈んでく
月が巡る内に
うみのねがきこえる
いやなひとたちは
その為にきえてしまう
ただあかつきの明かさが
私のめのまえをはれやかにする
うるさい西の人
僕はかれらの行う
さまざまないろいろをみてたが
あまり感心しなかった
尊敬すべきひとは
慌てたりしないものだ
そのひとの仰せになる
一言を温めるがいい
しずかな夜にきこえる
あのしおさいの様
だれもがねしずまった後で
かしこき窓からふりそそぐ
月あかりの如く
貴君をてらす徳のひかりを