2010年7月9日

社会生態学

変化し易い自然はそこでの適応を感覚で過敏に導く。季節風土は特にこの面へ特徴をもつ。恒常型淘汰はそこでの器用さを通して、過大な変化を一定に抑える行動を貴び、えり好む。対して一定の、より高い定常さのある自然では一切の感覚は沈黙へ向かう。単調さへの適応は定常型淘汰として、その場で最も諸能力の特徴が押さえ込まれた完成度を競う。前述の過敏さはあまり貴ばれず、不動の生態、繰り返しへの適応、我慢強く為付こい形質が生き残る。
 一般の社会淘汰でこれらへの逆淘汰がみられるとすれば、それは文明化の作用。つまり本来の自然淘汰と逆の形質を敢えて希少視する中で通常不足しがちな幾らかの個性を社会内へよびこむ力。