2010年7月18日

桜田門外の変の正統評価

江戸幕府がその老中の意見を朝廷より優先させた、又は朝廷を無視や軽視した挙動に出たことへの批評の自由を粛清で果たしたのは当然、将軍職という武力を前提とした体制内部では看過されえない悪意。
 ここから、桜田門外の変を関東武人の面目にかけて恐怖政治と呼ぶことはゆるされない。いわゆる安政の大獄にまつわる一連の臨時に就いた代理執行役の独断専行と暴威は武士がもともと朝廷から仰せ遣い伝統としてきた価値観、忠義を破るものを討ち倒すべしという意味を至高なる皇孫尊王の主義と共に元来の職責に於いて汚すものであった。
 よって、孝明天皇の御意思を実践に移した意義で桜田門外の変は正当政治に過ぎない。その対象が一般人ではなく外ならぬ征夷を仰せ遣ってきた徳川幕府の重臣だったことをおもいみよ。