2010年5月3日

運び

野蛮人の教育など何の意味もない
ぼくは小さな町に生まれて
お母さんと家でおひるに遊んでいる所で目が覚めた
ところが彼らはいきなり強制して
僕を大人にさせよう社会に入れようとし
あの野蛮な幼稚園へ毎日通わせた
その人たちは関西と薩長からきたらしく
関東の大人たちを暴力で支配して
なんでも下らない命令で指揮していた
ぼくはとても不快できもちわるかった
しばらくすると小学校という小屋にいれられた
そこは蛮族が戯れる場所で先生は
交尾のしぐさで生徒を笑わせ
殴って言うことをきかせながら給料をもらっていた
どうしてこんな世界に産まされたのか
ずっとあとのことだけど
僕は東京という大きな場所へでてみた
昔からテレビで立派そうなことを流していたし
はしばしの情報からいえば
いなかでは無い何か有益な世界がありそうだった
言うまでもないけどそんな所はなかった
僕は教師をしている大阪のわるものに
「ナンヤネンさっさとおうち帰れや!」と言われ
実際それで帰れば、今度は父親が
「出来損ないは出ていけ!」と大声で怒鳴り
産まれてきたかった訳でもないのだが
行くところ行くところで野蛮人に囲まれてしまった
お母さんは大人になれば働くものだと考えていた
それで僕はこの邪悪な社会に引きずり下ろされる
「国民に恵まれた幸せをかみしめています」
と天皇が言う僕らが
ああして搾られた労働の差額を使い放題にして
関西から僕らの町の近くへ引っ越してきた人だ
芸者屋だらけになった東京の周り
僕は本当にきもちわるかった
邪悪な人達が金儲けだ金儲けだと言って
次々裸になり狂ったみたいにひっつき回る
僕はこういう事情でもう
日本という国には全然関心がもてない
おもしろいことにどの国もあまり変わらない
そこが下らないことは同じだが
僕は地球の隅の島国の端から
この広い宇宙がどうして僕を生んだか考えていた