2009年11月10日

昔話

野ざらしになった死体の山の上でその
南蛮夷狄は僕らの先祖を賊あつかいした。
なにもできず腐敗していく息子の死体の前で、侍は
必ず復仇を誓った。なにひとつ大義のない
邪悪な、テロリストども
蛆が湧いたひ孫の死体が置いてある山を
毎晩狂った様に拝んでいるお婆様は、いまさら
天に、なにを願った? 純真な忠義の志の前で
旗振りを誤った京都土人、
便乗し、あからさまに裏切った南蛮俗物ども。
貴様らを永久に赦さない
将軍を恥辱で染めた官人は、外人から貰った拳銃を裏の手に
なんの弁別もない痴呆同然の麿連中を手玉に取る。
それが大昔から京都の文法だったのだ
話してわかる相手ではない。渡来した大陸の血族だ
空を迂回する
幾羽ものカラスが、赤紫に染まる夕暮れ空に舞う。
奴らの死肉を啄みきるまで、真実を知っている僕達は
貴様ら官佞どもをどこまでも追い詰めるだろう