2009年9月27日

物見

己れの多くを語ろうとする者は好意を持たれる機会を失う。
直感の鋭い者は内心を見分け、鈍い者は見誤る。
直感の鈍い女はまず子孫を残さない。
理知の刃による傷は暴力によるそれより浅い。
性格によってではなく外見で結婚を決めると必ず後悔する。
愚か者は動物の生態論を人間へも直接あてはめてしまう。
引っ込み思案な者はその性質を愛していることが多い。
古色蒼然たる建物は人知よりも忘却を望む。
商人は臆病。
芸者は老獪。
知恵ある女性は献身によって逆に家政を摂る。
科学者はいざとなれば卑怯さを隠さない。
哲人と話すひとは自らも道理の衣を知らずしらず纏う。
運動選手は職業症を終生患う。
ひとは空っぽの箱でもありがたければ拝む。
見栄っ張りはつまらない死に方をする。
神社は悪を裁かず、因果応報に任せる。
都会には煩雑さよりほか何もない。
風景だけが記憶される。
共生を理想化する者はつけこまれる。
理屈より行動を信じる者が賢かった試しはない。
聖人をそしるのは砂つぶてを向かい風に向かって投げた様だ。
美を望むのなら夢見がちな感情を大切にするしかない。
美醜を見分ける者は必ずしも美人でない。
恋愛というものは成就されない方がよい。
綺麗な街は住みびとたちの神経質さに依存する。
肩書で人間を判断する者は自らもそうされる。
子供心を失わなかったひとだけがいつまでも感覚よい。
大衆に見習うと卑しさというオマケがつく。
品性は自己判断できない。
都会人が繊細であることは殆どない。
自然を理想視している者は野蛮にまみれる。
理論で説得されなかった者はいずれ暴力でそうされる。
取るに足らない者はすぐれた他人をもそう思う。
一般論と例外をすぐさま見分けるには天性に恵まれている必要がある。
自分を馬鹿だと言うひとはそう目されることを望んでいる。
利口ぶった女性は学問を誇るにすぎず頭脳をではない。
嫉妬深い女性は最終的に自己矛盾に陥る。
馬鹿な女は発情期以降は生きている意味がない。
男らしさを筋骨に求める者は決して出世大成しない。
母性によって養育されなかった幼児は可愛いげがない。
知性によって理性を駆逐したがる者は誰からも利用されるに過ぎない。
鈍重な性質の者は虐められた仕返しを地位肩書の自己満足で行う。
思慮の浅い者は生かじりの知識を筋金入りの道理よりも立派だと勘違いしている。
思慮の浅い老人は孝行心からの介護を期待できない。
道徳ある少年を軽視していた浅はかな成人は輝かしい将来を持てない。
俗物からの評価を絶対視すると流行に後れる。
つまらない家庭教師に習わせると試験成績と引き換えに勉強ぎらいになる。
不良教師を公に批判しない生徒は陰口の習慣をつける。
女性教師が幼児や年少以上の教育に向く可能性は殆どない。
浅はかな老人は死後語られること少ない。
若造を畏れなかった老人は必ず既にある名声をも剥奪される。
実力以上に評価されてきた有名人は偶然の風向きで涼んでいる旅人に似ている。
仲間から賢者を追い出すと自滅しやすい。
よい忠告は比喩を用いない。
諌められる上司は信望で勝る。
長い旅は世の中の変化を教える。
操作できない値頃は固定されている方がいい。
清浄な空気の期待できない街では健全な青少年が育てにくい。
山奥に閉じこもって暮らすと段々猿と似てくる。
性格のよさは欠点を隠す。
徒労は経験値、下調べはその省力。
よい面ばかりを語る商人は悪徳を見抜かれて店じまいすることになる。
異民族間で仕事をすると二倍以上の経験則が貯まる。
堅実な商売しか生き残らない。
子供に好かれない店は今より発展しない。
奥山育ちでぽっと出のど田舎者は恥をかくため都心でも粘る。
里山はつねに平和である。
言葉の伝染力は風邪より強く、同時に消え去りやすい。
素晴らしい商いはたとえ潰れても成長したおなさごによって復興されて甦る。
政治を特に好むのは悪人が多い。
学歴を職工の実経験がわりにすると基礎から失敗する。
以前よりわるくした環境の建設は自然現象と天才の両方によって覆される。
悪意は長続きしない。
駆け足で見て回った世界は栄枯盛衰を余韻する。
裏道に真実あり。
団体客は案内人のつくる目線で見る。
自由行動に品が出る。
普段の行いは神によって最もよく知られている。
言葉のあやは性格という糸を織る。
魅力の殆どはつくりものである。
興味でひとが判る。
夢は誤らない。
俗人は金という餌で養われる。
掲示板は地域色を写し取る。
無限につらなる理想郷はない。
王侯貴族は長さ以外の価値なし。
死を安らかに迎えられない人生では計画実行が頓挫している。
疑り深い人は自分自身へもそうである。
出世必ずしも善ならず。
あしき生まれは世に醜さをのこす。
ばれない嘘をつきがちな者はそれが特技だと考えている。
地位を得たがる俗物は必ずや悪魔である。
利益と友情を混同する者は孤独に亡くなる。
人格は治らない。
害ある友は誰へでも害をもちくる。
すべての肩書は消える。
すべての善意はのこる。
創意は知識量と多くは重ならない。
商業民族に倣うと袋小路に迷い込む。
学校に適応している者は社会へ適応しづらい。
社会に順応している者は学校へ通わせるがいい。
多くは理想通りになる。
よい学者であれば大学者の卵を察知しやすい。
肩書はそれを知る者にしか効かない。
何も知らないはずの幼児は真実を見失わない。
年寄りの冷や水は命を縮める。
政治家は長寿を望むべきではない。
教える者が責任を負う。
哲学者以外が教育してはならない。